研究課題/領域番号 |
19K20795
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補助金の研究課題番号 |
18H05586 (2018)
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 (2019) 補助金 (2018) |
審査区分 |
0102:文学、言語学およびその関連分野
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研究機関 | 東洋大学 |
研究代表者 |
泰田 伊知朗 東洋大学, 国際観光学部, 教授 (20822076)
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研究期間 (年度) |
2018-08-24 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 西洋古典学 / 受容史 / 日本 / 東アジア / 古代ギリシャ / ラテン語 / 翻訳 / 西洋古典 / イエズス会 / 日本語教育 / フランシス・ザビエル / アジア / 受容 / ザビエル / 語学教育 / ギリシャローマ / ギリシャ / ローマ |
研究開始時の研究の概要 |
西洋古典学という学問の歴史は非常に古く、その研究史も学問の対象となっている。とくにSandysのHistory of Classical Scholarshipや、PfeifferのHistory of Classical Scholarshipが名高く、古代から19世紀までの西洋古典の研究史がまとめられている。これらの本の中では「日本」、「中国」、「韓国」など東アジアの国々に関わる記述は見られない。だがこうした国々でもすでに西洋の古典は様々な形で広く受容されている。本研究では東アジア諸国における西洋古典の受容史について比較研究を行いたい。
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研究成果の概要 |
本研究では日本における西洋古典の受容について、特にアジア全体を視野に入れながら研究を行った。この受容に関し、日本はアジアの中で最も古い。16世紀末よりイエズス会宣教師によってラテン語教育が行われ、辞書や文法書も印刷され、西洋古典の一つ『イソップ物語』が邦訳された。江戸時代でも前野良沢がラテン語の詩を翻訳している。明治に入るとラテン語教育が再開され、ラテン語文法書、辞書が多く出版された。そして1950年に日本西洋古典学会が成立した。このように日本は早くから西洋古典を受容し、西洋人の手助けを仰ぐこともあったが、基本的には日本人自身による受容を進めて来た。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
元来、西洋のものだった西洋古典は、16世紀に来日したイエズス会宣教師たちによって日本にも伝えられ、以降様々な人々によって受容が進められた。日本の西洋古典受容史は現在注目を集めており、本研究はその受容史を調査し、研究成果を海外へと発信する。 他の東アジア諸国も、日本と同じように西洋古典を受容してきた歴史を持つ。受容経路や現状は国によって異なるが、それらを比較調査し結果を共有することは、東アジアの研究者たちだけではなく西洋古典を伝える側の西洋人にとっても意義深いであろう。研究代表者は海外の研究者たちにも研究成果を積極的に発信し、新たな東アジアの学術共同体の設立に向け努力している。
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