研究課題/領域番号 |
19K20799
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補助金の研究課題番号 |
18H05591 (2018)
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 (2019) 補助金 (2018) |
審査区分 |
0102:文学、言語学およびその関連分野
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研究機関 | 就実大学 |
研究代表者 |
瓦井 裕子 就実大学, 人文科学部, 講師 (20823967)
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研究期間 (年度) |
2018-08-24 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 源氏物語 / 和歌 / 源氏物語享受 / 享受史 / 享受 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、『源氏物語』成立直後の享受実態を、和歌を通して明らかにしようとするものである。 『源氏物語』享受史を研究する上で、享受の初発期にあたる平安期の実相の解明は不可欠である。しかし、直接的な享受資料の乏しさにより、平安期の享受実態はほとんど解明されていない。本研究では、和歌資料を用いながら平安期の『源氏物語』 享受の実態を紐解いていく。研究の完成により、平安期に『源氏物語』がどのように享受され、文化的影響力を持つに至ったかという通史的研究の基盤となる視座を提供し、享受研究を刷新したい。
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研究成果の概要 |
本研究では、平安期和歌を中心的資料として、『源氏物語』の享受実態の解明を目指した。 『源氏物語』は、鎌倉初期には歌人必読の書として称揚されたことが知られる。そこに至るまでの平安期にも、盛んに享受が行われ、地位を確立していったことが想定されるが、平安期の享受は直接的な資料がないためにほとんど解明されてこなかった。本研究では、『源氏物語』を摂取した和歌を享受資料として積極的に活用することにより、『源氏物語』享受の担い手・方法・伝播の在りようなどを詳らかにし、成立直後から平安後期までの享受実態を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
『源氏物語』は、文学はもちろん、絵画、芸能、服飾など、日本の広範な文化において広く享受され、さまざまな影響を及ぼした作品である。その享受の発端がいかなるものであり、なぜそのような影響力を持つに至ったかを解明することは、文学や文化を考える上で重要な指標となる。本研究は、『源氏物語』成立後200年間の享受の実相を明らかにし、鎌倉期以降の享受がどのような基盤の上に成立したかについて新たな視座をもたらした。
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