研究課題/領域番号 |
19K20800
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補助金の研究課題番号 |
18H05592 (2018)
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 (2019) 補助金 (2018) |
審査区分 |
0102:文学、言語学およびその関連分野
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研究機関 | 福岡大学 |
研究代表者 |
岩崎 雅之 福岡大学, 人文学部, 講師 (00706640)
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研究期間 (年度) |
2018-08-24 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | Modernism / E. M. Forster / Virginia Woolf / Bloomsbury group / Roger Fry / Empathy / E. M. フォースター / ヴァージニア・ウルフ / モダニズム / 共感研究 / ブルームズベリー・グループ / modernism / 共感 / ロジャー・フライ / 同情 / エンパシー研究 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、イギリスのモダニズム文学において、20世紀に入って誕生した造語である「共感」(empathy)の概念が、どのように表れているかを明らかにするものである。それ以前の時代では「同情」(sympathy)という語が用いられていた。共感というキーワードで、モダニズム文学を代表するE. M. フォースターとヴァージニア・ウルフ、ブルームズベリー・グループの作品はどのように理解できるのであろうか。
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研究成果の概要 |
本研究は、共感研究の理論を用い、E. M. ForsterとVirginia Woolfの所属していたBloomsbury Group の活動に焦点を合わせながら、イギリス・モダニズム文学における共感の変遷の一端を明らかにするものであった。イギリス・モダニズム文学における共感は、「意識の流れ」をはじめとし、様々な形を見せるものであり、ヴィクトリア朝的同情の限界を乗り越えようとする新たな歴史的感情であったことを解明した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
共感研究は共感を歴史的産物と捉え、こと文学の分野においては「異化効果」の登場をその終点とし、歴史的・心理学的観点からモダニズム作品を再評価することを試みていたが、本研究はこの流れに与しながら、まだ詳細には論じられていなかったE. M. ForsterとVirginia Woolf、またBloomsbury Groupの作品および活動における共感の多様な姿に着目し、新たな知見を提供したという点において学術的意義が認められるものである。また、新たな異文化理解を促すという点においては、社会的にも大いに意義のあるものである。
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