研究課題/領域番号 |
19K20802
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補助金の研究課題番号 |
18H05594 (2018)
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 (2019) 補助金 (2018) |
審査区分 |
0102:文学、言語学およびその関連分野
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
黄 孝善 東北大学, 文学研究科, 専門研究員 (80828848)
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研究期間 (年度) |
2018-08-24 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 体系 / 承接 / 階層性 / 基本的な意味 / 終助詞 / 江戸語 / 承接順 / 意味 |
研究開始時の研究の概要 |
近世後期江戸語の中には文末に「わな」「ぞえ」のように終助詞が複合的に用いられているものがある。これらの終助詞には、相互承接する際に階層性がみられ、ある体系が存在するように思われる。また、その体系はそれぞれの終助詞が持つ基本的な意味と関連があるように思われる。しかし、その体系と終助詞の意味がどのような相互関係を持っているかについては十分に明らかにされていない。そこで本研究では複合用法の終助詞の階層性と終助詞が持つ基本的な意味がどのような関連を持つかを明らかにして、その上に江戸語終助詞の体系を描き出す。
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研究成果の概要 |
江戸語の終助詞は相互承接する際に一定の順番がみえる。そこで、13種類の終助詞を分析すると、終助詞は、他の終助詞より、常に前に位置するものをA類「か、わ、ぜ、ぞ」、前にも後ろにも承接するものをB類「や、よ、い、さ、な」、常に他後ろにだけ承接するものをC類「の、ね、え、す」に分けられた。また、これらの終助詞が複合的に用いられる際にはA類→B類→C類の順に承接するという一定の体系が存在すると思われた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、文末に用いられている江戸語の終助詞が相互承接する際に承接順による階層性があり、一定の体系があることを明らかにした。また、終助詞の体系のなかには終助詞の意味が関係することを概略的の分析を行ったものである。このように終助詞だけを中心にして、意味と体系を明らかにしようと研究は日本語史上にみられないもので、研究史上重要な位置を示す。また現代語の終助詞の研究にも役に立つものであると思われる。
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