研究課題/領域番号 |
19K20811
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補助金の研究課題番号 |
18H05604 (2018)
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 (2019) 補助金 (2018) |
審査区分 |
0102:文学、言語学およびその関連分野
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研究機関 | 上智大学 |
研究代表者 |
佐山 豪太 上智大学, 外国語学部, 助教 (60824480)
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研究期間 (年度) |
2018-08-24 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 語彙学習 / 動詞接頭辞 / ロシア語 / 派生接辞 / 外国語学習 / コーパス言語学 / 認知言語学 / 放射状カテゴリー |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、コーパス言語学と認知言語学的なアプローチを用いた、ロシア語の語彙力増加を目的とした動詞接頭辞の意味の記述整備を課題としている。これまでの研究で、ロシア語は派生接辞の学習によって効率的に語彙力を伸ばし得ることを数量的に確認した。また、コーパス内で極めて高頻度に用いられている動詞接頭辞も選定している。本研究は最も生起頻度の高い接頭辞の一つであるpo-とza-を分析対象とし、コーパスのデータを判断材料として実際に出会う頻度の高い(学習価値の高い)意味を選定する。次に、該当の接頭辞の放射状カテゴリーを作成する。この意味の記述整備は接頭辞の効率的な意味学習の基盤となる。
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研究成果の概要 |
本研究では動詞接頭辞по-の意味を5つに分類し,100万語コーパス内における意味毎の頻度を計測した,その目的は,学習者が出会う機会の多い,学習価値の高い意味を選定するためである. 分析の結果,まず学習すべき意味としてRESULTが挙げられる.体のペアの学習時に不完了体から完了体を形成する接頭辞としてのこの意味を.学習者には意識させるべきである。続くSTARTであるが,これも移動動詞と密接な関係にあるため,導入する価値は低くない.一方で,DISTRIBUTEやSLIGHTなどの参考書が提示する他の意味は,高頻度語の中で現れる機会は少ないため,初級の段階では導入する必要性は低いことがわかった.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在,ロシア語の教材や授業で動詞接頭辞は扱われていない.本研究はその中でも最も高頻度に使用され,動詞の体のペア形成に関わるпо-を分析した.結果,学習価値の高いпо-の意味としてまず RESULTが挙げられる.これに続く2. STARTであるが,これは移動動詞と密接な関係にある.SOMEの生起頻度も低くはない.一方で,他の意味は高頻度語の中で現れる機会は少ないため初級の段階では導入する必要性は低い. 上記分析結果は語彙力増加と動詞の体の理解のために,по-を教科書や授業で導入すべきであると主張するに足るデータを提供していると考える
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