研究課題/領域番号 |
19K20813
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補助金の研究課題番号 |
18H05607 (2018)
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 (2019) 補助金 (2018) |
審査区分 |
0102:文学、言語学およびその関連分野
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研究機関 | 明治学院大学 |
研究代表者 |
柴田 優呼 明治学院大学, 国際平和研究所, 研究員 (20823975)
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研究期間 (年度) |
2018-08-24 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 原爆の表象 / 広島・長崎 / 知識の生産 / 文学・映画と越境 / 言語圏と学際化 / 言説と政治 / 日米関係 / 西洋中心主義 / 知識と言説 / 文化と越境 / 文学と越境 |
研究開始時の研究の概要 |
北米と日本における広島・長崎に関する言説の国際比較を通じて、知識の生産と表象の政治性を考える。具体的には、1、北米と日本の複数のテクストの分析を行い、両者における支配的な原爆観と被爆者像を探る。2、1の支配的な言説の形成過程の歴史化と理論化を行う一方で、より多様な原爆観と被爆者像の可能性を追究する。3、1と2を通じ原爆研究またはHiroshima and Nagasaki studiesの国際化、学際化に貢献する。 探究課題としては、なぜ特定のテクストが特定の言語圏や国民国家の言説形成において力を得るのか、その結果どんな知識が作られ、どんなコミュニティが形成・維持されるのか等を総合的に考察する。
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研究成果の概要 |
本研究は、アメリカと日本における広島・長崎に関する言説の国際比較を通じて、知識の生産と表象の政治性の問題を考察した。具体的には、以下の3点を行った。 (1)日米の複数のテクスト間の分析を行い、両者における支配的な原爆観と被爆者像を探った。(2)支配的な言説の形成過程の歴史化と理論化を行う一方で、より多様な原爆観と被爆者像の可能性について探究した。(3)原爆研究またはHiroshima/Nagasaki studiesの深化と学際化に貢献した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
なぜ特定のテクストが、特定の言語圏や国民国家内部の言説形成において、力を得るのか。どのような過程を経て、それが行われるのか。そうしたテクストや言説により、どんな知識が作られるのか。その知識を作ることにより、どんなコミュニティが形成・維持されるのか。そうやって作られた知識は、誰のための知識であり、誰のどんなアイデンティティ形成に寄与するのか。 テクスト全般に関わる、こうした普遍的な問いについて、広島・長崎の表象と言説という国際的な論争を伴う分野で、意義ある考察を行うことができた。
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