研究課題/領域番号 |
19K20829
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補助金の研究課題番号 |
18H05623 (2018)
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 (2019) 補助金 (2018) |
審査区分 |
0103:歴史学、考古学、博物館学およびその関連分野
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研究機関 | 福岡女子大学 |
研究代表者 |
藤原 翔太 福岡女子大学, 国際文理学部, 講師 (50824166)
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研究期間 (年度) |
2018-08-24 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | フランス革命 / ナポレオン / 地方行政 / 選挙 / 地域比較 / 近代フランス史 / フランス近代史 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、18-19世紀転換期フランスにおける地方行政システムの再編とその実質的な機能に関する地域間比較研究を行う。身分制社会からフランス革命による封建的特権の廃止を経て、法の前の平等な社会が形成される中で、フランスの行政システムには大きな変化が生じた。地域の特権団体としての州が廃止され、全土に同心円状に広がる画一的な行政区画が設置されたのである。では、そのような州の廃止はどのように行われ、どのような理論に基づき新たな行政区画が設置されたのか。また、新たな行政区画である県、郡、小郡、市町村に設置される諸機関はどのような役割を果たしたのか。これらの問題を明らかにすることが本研究の課題である。
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研究成果の概要 |
パリのフランス国立文書館、及びガール県文書館において、史料収集をおこなった。具体的には、フランス革命・ナポレオン時代における選挙関連史料、地方議会議事録、地方公務員リストである。収集した史料に基づき、ナポレオン時代のガール県の県会議員と郡会議員に関するプロソポグラフィー研究をおこなった。その結果、統領政府期にはすでに県会と郡会が一定の地域代表性を備えていることが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ナポレオン時代ガール県の県会と郡会の会議員のプロソポグラフィー研究をおこない、彼らの社会経済的性格と地域代表性について検討し、統領政府期にはすでに県会と郡会が一定の地域代表性を備えた「地方議会」の実質を備えるものであったことが明らかになった。また、県会議事録の分析により、県会が郡会における重要な討議を経て会議を運営していたことが明らかとなった。これまで同時代の県会と郡会の関係についてはよく知られてこなかったが、以上の成果により、新たな知見がもたらされた。
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