研究課題/領域番号 |
19K20838
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補助金の研究課題番号 |
18H05632 (2018)
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 (2019) 補助金 (2018) |
審査区分 |
0103:歴史学、考古学、博物館学およびその関連分野
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研究機関 | 同志社大学 |
研究代表者 |
水ノ江 和同 同志社大学, 文学部, 教授 (10824568)
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研究期間 (年度) |
2018-08-24 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 縄文文化 / 日本列島 / 朝鮮半島 / 極東ロシア / けつ状耳飾 / 擦切石斧 / 結合式釣針 / 九州と朝鮮半島 / 北海道と極東ロシア / 九州系縄文土器 / ケツ状耳飾 / 対馬海峡西水道 / 縄文時代 / 周辺地域 / 関係性 |
研究開始時の研究の概要 |
世界の新石器文化のなかでも、遺跡の数と規模、遺物の量と種類と造形性において傑出した日本列島の縄文文化(約15,000~2,700年前)。その系譜や本質を考古学的に探ることを主題とする。 具体的な方法としては、日本列島に近接する朝鮮半島と極東ロシア、特に九州と朝鮮半島、及び北日本と極東ロシアとの間に存在する外見的に類似する遺物について、これまで検討が不十分であった年代的同時性や製作技術的な類似性の有無を追究して、両者の関係性の実態を明らかにする。
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研究成果の概要 |
縄文時代における日本列島とその周辺地域、特に、朝鮮半島や極東ロシアとの関係性を明らかにするため、韓国とサハリンを訪問した。そして、縄文文化と関係性があるとされるけつ状耳飾・擦切石斧・結合式釣針について調査を行った。その結果、けつ状耳飾についてはある程度の関係性は確認できたが、その経路については不明であった。また、擦切石斧と結合式釣針については関係性を確認できなかった。これにより、日本列島の縄文文化は、周辺地域との関係性ごくわずかであり、基本的には独自に発展していったことが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
一般的に日本文化の源流は、朝鮮半島から稲作農耕文化がもたらされた弥生時代からとされている。しかし、そのベースとなったのは弥生時代以前から存在した縄文文化である。そこで縄文時代の実情(ここでは日本列島とその周辺地域との関係性)を探ることにより、弥生時代に稲作農耕文化がもたらされた歴史的・文化的背景を明らかにして、現代社会がどのように形成されてきたかを考える機会とする。
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