研究課題/領域番号 |
19K20869
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補助金の研究課題番号 |
18H05665 (2018)
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 (2019) 補助金 (2018) |
審査区分 |
0106:政治学およびその関連分野
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研究機関 | 津田塾大学 |
研究代表者 |
寺本 めぐ美 津田塾大学, 国際関係研究所, 研究員 (40788981)
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研究期間 (年度) |
2018-08-24 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | トランスナショナルな政治運動 / 在外クルド人 / オランダ / クルド系住民第2世代 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、オランダに居住し、トルコに出自を持つクルド系住民第2世代が、トルコのクルド政党であるクルディスターン労働者党(PKK)が展開する「クルド・ナショナリズム」に共感する要因と、彼/彼女たちがPKK関連組織の活動に参加する契機を明らかにすることである。特に、高等教育を受けず、高度な職業的技能も持たない、「ノン・エリート」の第2世代に焦点をあてる。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は、オランダに居住し、トルコに出自を持つクルド系住民第2世代が、トルコのクルド政党であるクルディスターン労働者党(PKK)が展開する 「クルド・ナショナリズム」に共感する要因と、彼/彼女たちが PKK関連組織の活動に参加する契機を明らかにすることにあった。ノン・エリート層の第2世代がPKKに共感し、関連組織の活動に参加する背景として、トルコでの政治状況や、オランダにおけるトルコ系住民との緊張関係に加え、オランダ社会で相対的に低い社会経済的地位に留まるという経験が、第2世代の目を自身の出自に向けさせてきた可能性がある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
2000年代に入ると、西ヨーロッパに居住するクルド系住民は、トランスナショナル視角に関する研究分野において移民・難民の一事例として取り上げられるようになった。先行研究は、クルド人がドイツとトルコ、またはオランダとトルコという二国間にまたがって展開する政治的活動を分析した。ただし、こうした研究はトルコ系住民とクルド系住民のトランスナショナルな活動の比較や類型化を重視している。これに対して、本研究はクルド系住民の政治的活動の動機・背景を明らかにするものである。
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