研究課題/領域番号 |
19K20875
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補助金の研究課題番号 |
18H05673 (2018)
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 (2019) 補助金 (2018) |
審査区分 |
0106:政治学およびその関連分野
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研究機関 | 法政大学 (2021) 独立行政法人日本貿易振興機構アジア経済研究所 (2018-2020) |
研究代表者 |
熊倉 潤 法政大学, 法学部, 准教授 (60826105)
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研究期間 (年度) |
2018-08-24 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 中国 / 少数民族 / 新疆 / ウイグル / エリート / 自治 / 共産党 / 歴史的制度論 / 自治区 / 新疆ウイグル自治区 / 反右派闘争 / 中ソ対立 / 文化大革命 / ソ連 / 民族自決 / 内モンゴル / 民族政策 / 内モンゴル自治区 / 幹部 / 中ソ関係 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、歴史的制度論が中国政治研究の理解にとって有用であることを示しているが、同時に歴史的制度論の適用可能性について、その限界も含め、慎重に検証している。本研究の第1段階から明らかなように、応募者は歴史研究の重要性を認識しており、本研究の第2段階の内容も応募者のミクロな歴史学的分析の成果に立脚するものである。理論面のみに偏向した研究は、いずれ登場する定性的分析に立脚し理論を応用した統合的研究によって淘汰されるであろう。本研究は国内外の研究者に先駆けて、中国少数民族政策の定性的分析と比較政治学の理論研究の長所を折衷し、両者を統合したバランスのよい理解を呼びかけている。
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研究成果の概要 |
本研究は中国共産党が少数民族エリートをどのように任用したかに焦点を当てています。中国の少数民族政策はこれまで政治的に論争的なテーマでしたが、政治学の観点からの研究は世界的にも希少です。本研究の中間成果の1つが、『国際政治』掲載の論文「中ソ対立下の中国少数民族幹部政策 : 新疆ウイグル自治区の事例から(一九六六-一九七六年)」です。最終成果は中公新書から2022年6月に出版予定の『新疆ウイグル自治区:中国共産党支配の70年』にまとめました。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の研究成果は、これまで明確なイメージを持って語られてこなかった、中国の新疆統治の核心的な部分の一つである、少数民族エリートの任用の過程に迫るものです。少数民族が迫害された時期に一部の少数民族エリートが昇進したこと、時期を経るにつれて少数民族が実権を失ったことなどを、かなりの程度明らかにしました。その成果のエッセンスは、中公新書から2022年6月に出版予定の『新疆ウイグル自治区:中国共産党支配の70年』として、広く日本社会に還元します。
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