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米国金融政策の国際的波及経路に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 19K20908
補助金の研究課題番号 18H05711 (2018)
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金 (2019)
補助金 (2018)
審査区分 0107:経済学、経営学およびその関連分野
研究機関関西学院大学

研究代表者

戸部 智  関西学院大学, 総合政策学部, 講師 (00824145)

研究期間 (年度) 2018-08-24 – 2020-03-31
研究課題ステータス 完了 (2019年度)
配分額 *注記
2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
キーワード米国金融政策 / 国際的波及経路 / 信用供給量 / 国際資本移動 / 金融政策
研究開始時の研究の概要

本研究は米国金融政策の国際的波及効果が,影響を受ける国の状況に応じて非線形的に異なる可能性を検証する.先行研究では資本流入や資産価格の変動に対してアメリカ国内の金融条件の影響が大きいとされ,国によって影響を受ける度合いが異なる可能性については十分に注目されてこなかった.しかし,米国金融政策の国際的波及効果が各国の国内条件に応じて変化しうることは十分に予想される.本研究ではパネルデータを用いた実証分析を行う.

研究成果の概要

本研究は米国金融政策の国際的波及効果が,各国の金融市場の状況に応じて非線形的に異なる可能性を検証した.この目的を達成するために,本研究は1990年から2017年における39カ国のサンプルから構成されるパネルデータを利用した実証分析を行った.この結果,各国の国際資本流入や住宅価格は米国金融政策に密接に関連しているとされる代表的なグローバル要因に影響を受けていることが示された.更に興味深いことに,各国の資本流入や住宅価格が影響を受ける度合いは貸出成長率の大小といった各国の金融市場の動向や,先進国と新興国のどちらに区分されるのかといった各国の属性に応じて異なるパターンを示すことも明らかになった.

研究成果の学術的意義や社会的意義

従来の研究では,米国金融政策や同国の金融市場の動向が各国の国際資本流入や資産価格に対して重要な役割を果たしていることが指摘されてきた.しかし,国によって影響を受ける度合いが異なる可能性については十分に検証されてこなかった.各国の金融市場の状況や特徴に応じて米国金融政策の国際的波及効果の大きさが異なるという規則性を発見したことは本研究の貢献である.また,米国金融政策という対外的要因によって各国経済が望ましくない影響を受けるという懸念はしばしば指摘されてきた.本研究は影響を受けやすい国の特徴を明らかにすることで,望ましくない影響を抑制する方策を見つける糸口になることが期待できる.

報告書

(3件)
  • 2019 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2018 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2018

すべて 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] House Price and Credit Cycles: Effects of Global Liquidity and Risk Perception2018

    • 著者名/発表者名
      Satoshi Tobe
    • 学会等名
      Australia-Japan Research Centre Seminar, The Australian National University
    • 関連する報告書
      2018 実績報告書
    • 国際学会

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公開日: 2018-08-27   更新日: 2024-03-26  

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