研究課題/領域番号 |
19K20913
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補助金の研究課題番号 |
18H05716 (2018)
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 (2019) 補助金 (2018) |
審査区分 |
0108:社会学およびその関連分野
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
山本 清治 神戸大学, 保健学研究科, 保健学研究員 (70828904)
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研究期間 (年度) |
2018-08-24 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 国際協力 / シリア難民障害者支援 / シリア難民障害者 / 社会参加 / リハビリテーション / リハビリテーション専門職 / 日常生活動作 / ADL / 人材育成 |
研究開始時の研究の概要 |
シリア紛争は2011年から継続し、未だ多くの難民が国外に避難し生活している。シリア南部に位置するヨルダンでは66万人以上のシリア人が難民として登録され、その81%は都市に居住している。またその26%は戦傷や先天性の障害を有していると報告されている。現地の支援団体は都市に在住するシリア難民障害者に支援を実施しているが、障害者の社会参加という視点で多くの課題がある。本研究では都市在住シリア難民障害者の社会参加を促すことを支援できるリハビリテーション専門職の育成を目的に実施する。
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研究成果の概要 |
2011年から継続するシリア紛争により,多くの難民が隣国ヨルダンに避難している.またその難民の26%が障害を呈する. 本研究では都市在住シリア難民障害者支援に従事する現地リハビリテーション専門職を対象にカリキュラム開発手法CUDBASを活用した研修を通して,現地リハビリテーション専門職が障害当事者の活動レベルの向上を支援できるよう人材育成を実施した. その結果,現地リハビリテーション専門職は,家庭訪問リハビリテーション提供や義肢装具の提供を難民障害者に提供した. しかし廃用症候群の予防やADLの介入は不足しており,今後作業療法士を含む医療福祉専門職が連携して介入する必要性が示唆された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
シリア紛争は今世紀最大の人道危機と称され,現在もヨルダンに留まらず,多くの国にシリア難民は停留している. またその難民には戦傷や先天性の障害を有する難民が含まれる. しかしながら,難民障害者の現状や支援課題について明らかになっていない. 本研究成果は,社会的に脆弱な立場にあるシリア難民障害者の現状とその有効な支援について検討し,今後の支援方策を検討していく上で社会的な意義がある.
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