研究課題/領域番号 |
19K20935
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補助金の研究課題番号 |
18H05739 (2018)
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 (2019) 補助金 (2018) |
審査区分 |
0108:社会学およびその関連分野
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研究機関 | 追手門学院大学 (2019) 四国学院大学 (2018) |
研究代表者 |
間中 光 追手門学院大学, 地域創造学部, 講師 (30823546)
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研究期間 (年度) |
2018-08-24 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 災害遺構 / インド洋大津波 / 観光 / インドネシア / インド等大津波 / 観光学 / アチェ州 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、災害遺構の受容過程において、観光空間が果たす役割・課題について明らかにすることにある。具体的には、2004年に発生したインド洋大津波の災害遺構であるインドネシア・アチェ州の「PLTD Apung (発電船)」を事例とする。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は、災害遺構の受容過程において、観光空間が果たす役割・課題を明らかにすることにある。具体的には、インドネシア・アチェ州にある災害遺構「PLTD Apung (発電船)」を事例とする。本研究では、キーパーソンに対する半構造化インタビューや関連資料の収集、被災世帯に対する質問票調査を通じて、災害遺構が防災教育への活用・災害の風化防止という点だけではなく、周辺住民にとっての生活の場としても機能していることを明らかにした。そして、観光空間を含むこうした生活の場での経験が被災者の災害遺構の受容にも大きな影響を与えうるという点を指摘した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
災害遺構に対する関係者の意識は、ややもすれば賛成派・反対派などと固定的に捉えられる。しかし、実際には、保存-解体という二元論の中で、矛盾する感情を抱きながら葛藤する被災者も多く、国や地方自治体も決して一枚岩ではない。そこで本研究では、観光空間における他者とのせめぎあい・交感が、関係者の災害遺構に対する意識をいかに変えたのかを問い、観光を通じた遺構受容の可能性について考察した点に意義を有する。
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