研究課題/領域番号 |
19K20937
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補助金の研究課題番号 |
18H05741 (2018)
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 (2019) 補助金 (2018) |
審査区分 |
0109:教育学およびその関連分野
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
佐々木 織恵 東京大学, 大学院教育学研究科(教育学部), 特任助教 (70825075)
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研究期間 (年度) |
2018-08-24 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 教師間の省察、協働 / 学校自己評価 / 事例研究 / 教師間の省察・協働 / 教師の職能成長 / 対話・協議 / 教職員間の協働 / 現場での適用 / 目標設定 / 教師のリフレクション / 民主的学校経営 / カリキュラムマネジメント |
研究開始時の研究の概要 |
これまでの先行研究では、学校評価の効果として教職員間の協働に着目した研究は少なく、とりわけ目標設定の主体に誰が位置づけられるかの実態や、その主体と教職員間の協働との関連性については実証的に検討されてこなかった。本研究では、日本の各学校における学校評価の実践を対象に、目標設定から学校評価の協議に連なる一連のプロセスを検討する。こうした検討により、学校自己評価への教職員参加が、学校評価の効果的な活用につながるための学校条件や、学校評価における対話と合意形成のプロセスに関する新たな知見を得ることが期待される。
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研究成果の概要 |
本研究では、日本の各学校における学校評価の実践を対象に、目標設定から学校評価の協議に連なる一連のプロセスを検討した。こうした検討により、目標設定への教職員参加が、学校評価の効果的な活用につながるための学校条件や、学校評価における対話と合意形成のプロセスに関する新たな知見を得ることができた。 本研究の成果は、東京大学大学院教育学研究科の博士課程における学位論文「学校自己評価が教師間の協働に果たす効果と過程に関する実証的研究―目標管理の機能に着目して―」である。本論文では他律的な目標設定を志向する日本の学校自己評価において、教師は自らの省察を促進し深めることができているのか、実証的検討を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、学校自己評価が、教師間の協働、ひいては教育実践の改善につながる効果に関する体系的な実証的研究である点に学術的独創性がある。さらに、学校段階や自治体規模ごとに複数の事例を取り上げ、質的調査を通して、目標設定から協働に至る一連のプロセスを、海外の先行研究で指摘されてきた要因を基に検討するが、義務規定となっている学校自己評価の、学校段階や自治体規模に応じた効果的な活用方法についての新たな知見や理解を提供するといった実践的意義もある。本研究が提供する、日本の学校自己評価への教職員参加の実態や効果についての基礎的理解は、東アジア地域において特有の学校評価の在り方の提起に貢献する可能性がある。
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