研究課題/領域番号 |
19K20938
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補助金の研究課題番号 |
18H05742 (2018)
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 (2019) 補助金 (2018) |
審査区分 |
0109:教育学およびその関連分野
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
秋山 友香 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 講師 (40825072)
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研究期間 (年度) |
2018-08-24 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | タスクエンゲージメント / インタラクション / Comprehensibility / ビデオ会話 / Eタンデム / 国際理解 / 会話スタイル / 個人差 / comprehensibility / task engagement / フォーカス・オン・フォーム / 談話分析 / 第二言語習得 / 英語教育 / 日本語教育 / オンライン教育 / バーチャルエクスチェンジ / 国際交流 |
研究開始時の研究の概要 |
「Eタンデム」は, 自分の母語を学んでいる学習者とオンライン上でペアになり, 自分の母語を教える代わりに自分の学んでいる外国語を相手に教えてもらうという互恵関係に基づいた学習方法である. 本研究は, ビデオ会話ツール(Skypeなど)を使ったEタンデム学習が日本の英語学習者にどのような影響を与えるのか, 「学習成果」「インタラクションの特性」「個人差」という三者の関係性に焦点を当てて解明する. 研究にはビデオ会話データの談話分析やインタビューの質的分析だけでなく, 英語テストの量的解析やコーパスを使った分析も行う. 研究成果は, 英語教育の発展, 高等教育の国際化, 自律的学習の普及に繋がる.
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研究成果の概要 |
「Eタンデム」とは互恵関係に基づいた2言語・2文化間のオンライン国際交流(Virtual Exchange)の方法である。これまで多くの研究がEタンデムの言語習得への効果を解明しようとしてきたが、それらの多くはある言語項目(例. 過去形、代名詞の使用)にフォーカスしたものが多く、実際のコミュニケーション場面で英語を運用できる能力、つまり、“コミュニケーション力”の発達を見てこなかった(Mackey & Goo, 2012)。本研究はEタンデムという未開拓の学習方法による言語習得の効果を"スピーチのわかりやすさ"、インタラクションの特性、個人差に着目して、量的・質的に明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
(1)Eタンデムの学習成果を日本の英語教育のコンテクストで調べたのは申請者の過去の研究のみである。また、学習効果、インタラクションの特性、個人差の三者を同時に調べた研究は世界初である。(2)本研究は長期的で自然的な会話活動を研究対象としている。コントロールされた環境で行われる実験的インタラクション研究に比べ、実際の教育現場に応用できる結果が期待できる。また、Eタンデム研究の結果はアプリ開発など社会的場面への応用性が高い。(3)第二言語習得理論の知見と社会言語学の談話分析という手法を組み合わせることで、学際的研究を推進する。様々な分野の研究者から広く引用される研究が期待できる。
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