研究課題/領域番号 |
19K20947
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補助金の研究課題番号 |
18H05751 (2018)
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 (2019) 補助金 (2018) |
審査区分 |
0109:教育学およびその関連分野
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研究機関 | 日本女子大学 |
研究代表者 |
大谷 洋貴 日本女子大学, 人間社会学部, 助教 (40825238)
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研究期間 (年度) |
2018-08-24 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 数学教育 / 統計教育 / 統計的探究 / 能力育成 / 教科横断性 / カリキュラム / 教科横断的な指導 / 推論主義 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では,統計的探究能力の育成を目指した統計カリキュラムを開発するために,統計的探究能力の段階的な発達過程を構築することを目指す。この目的を達成するために,理論的な面と実践的な面から取り組む。理論的検討については,国内外の先行研究の批判的考察から,段階的な発達過程についての示唆を得る。実践的検討については,能力育成を目指した授業を設計して実践し,その成果と課題から統計的探究能力の段階的な発達過程についての示唆を得る。
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研究成果の概要 |
我が国の統計教育の研究や実践では,Wild & Pfannkuchの統計的思考モデルを規範的に利用し,統計的探究の実現が目指されてきた。このモデルを統計的探究能力の育成という観点から検討することで活動の質にグラデーションをつけることができ,そしてその観点からこれまでの研究成果を分析することで能力育成のために必要な学習経験についての示唆を得ることができた。一方,実践的な面では能力育成上の難しさについて示唆を得たが,これについてはまだ論文化できていないため今後の取り組みとして残された。また,理論的検討を通して,我が国の統計教育で取り扱われている統計的探究が狭い解釈であることも明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
教育が未来への投資であることを踏まえれば,統計教育は最も重要な今日的主題である。本研究の目的は,統計的探究能力の段階的な発達過程を構築することである。統計的探究プロセスを実現しようとする国内外の先行研究は多いが,その能力の育成に取り組む研究はほとんどなく,カリキュラム開発のための理論的基盤も整備されていない。本研究はこの喫緊の課題に取り組む点で,社会的意義があるものと考えられる。
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