研究課題/領域番号 |
19K20948
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補助金の研究課題番号 |
18H05753 (2018)
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 (2019) 補助金 (2018) |
審査区分 |
0109:教育学およびその関連分野
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研究機関 | 同志社大学 |
研究代表者 |
Huang WanChien 同志社大学, 社会学研究科, 助手 (60823440)
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研究期間 (年度) |
2018-08-24 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 国際結婚 / 台湾 / 外国籍配偶者 / 母語 / 継承 / 新住民 / 言語教育 / 新住民言語 / 東南アジア諸言語 / 多文化共生 / 母語教育 / 母語継承 / フォーマル教育 / たいまつプログラム / 母語授業 / インフォーマル教育 |
研究開始時の研究の概要 |
2019年度から外国籍配偶者の東南アジア言語を学校の義務教育段階でフォーマル教育として取り入れることが定められている。本研究では、外国籍配偶者の母語に関するフォーマル教育(学校内での制度化された教育)とインフォーマル教育の両者に焦点を当てて、潜在的なさまざまな問題や課題を明らかにする。 具体的には、母語のフォーマル教育のため、学校側の具体的な準備作業やカリキュラムや授業実施などの情報を収集して校長や母語教師などにインタビューする。一方、この母語政策の契機によって、国際結婚家庭へどのぐらい影響を与えるか、家庭内の言葉使用や母語教育では、どのような変化が起きるか、インタビューを通して明らかにする。
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研究成果の概要 |
私の研究は、台湾社会においてマイノリティと呼ばれる人たちの結婚や子育てにおけるアイデンティティの問題や、家庭・学校における意識の変容を着眼していた。台湾をフィールドとし、国際結婚家庭における母親の母語と文化、また「新台湾之子」と呼ばれる子どもの学校での適応、母語学習の問題を論じてきた。 一方、学校での「たいまつプログラム」の母語教育の試行の実態を把握するため、小学校へ訪問し、校長、母語教師、生徒へのインタビューと授業観察を行った。「たいまつプログラム」という母語教育政策は、外国籍配偶者の母語・文化に対して、社会全体がその重要性を認識し始めた重要な転機だと明らかにされた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
台湾と同じような国際結婚移民の背景をもつ、東南アジアと中国本土からの女性配偶者を迎える日本では、国際結婚家庭における親の言語使用方略、子育ての教育方針などの研究報告はあるが、台湾のような、国際結婚家庭や外国配偶者をサポートするため、日本の行政や民間団体からの支援的行動や活動に関する研究は少ない。本研究の研究成果は、約13%-15%が国際結婚という国際結婚先進国である台湾の問題、外国籍配偶者への多様な支援から、その国際結婚家庭で生まれた子どもへの教育まで、特に、言語や文化の継承についての家庭・学校・社会の問題を元に、日本の国際化について考えることは意義があると考えられる。
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