研究課題/領域番号 |
19K20949
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補助金の研究課題番号 |
18H05755 (2018)
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 (2019) 補助金 (2018) |
審査区分 |
0109:教育学およびその関連分野
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研究機関 | 神戸大学 (2019-2022) 桃山学院大学 (2018) |
研究代表者 |
濱田 真由 神戸大学, 大学教育推進機構, 助教 (40828696)
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研究期間 (年度) |
2018-08-24 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 統語的プライミング効果 / インプット / 第二言語産出 |
研究開始時の研究の概要 |
流暢で効果的な発話を行うためには、語彙および統語処理の自動化が不可欠であり、話者の統語処理プロセスがどのように自動化していくのかを解明することは重要である。しかし、日本人英語学習者の言語産出時の統語処理の自動化の程度とそのプロセスについてはあまり明らかにされていない。本研究では、日本人英語学習者を対象に、特定の統語構造の音声提示を伴う絵描写課題を用いて、インプットに含まれる構造の頻度および使用語彙の多様性が、学習者の続く目標構造の産出に影響を及ぼすのかについて検証する。
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研究成果の概要 |
本研究では、日本人英語学習者を対象に、特定の統語構造の音声提示・産出を伴う絵描写課題を用いて、インプットに含まれる構造の頻度が、学習者の続く目標構造の産出に影響を及ぼすのかについて検証を行った。その結果、学習者の文構造知識が宣言的知識から手続き的知識に移行することがわかり、累積的プライミング効果も見られたことから、日本人英語学習者も母語話者と同じく、予測エラーに基づく学習プロセスを経て統語知識の学習を行っていることが明らかになった。また、学習者の脳内に統語表象を定着させるための活動の有効性についても、アンケートにより明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
流暢で効果的な発話を行うためには、語彙および統語処理の自動化が不可欠であり、話者の統語処理プロセスがどのように自動化していくのかを解明することは重要である。しかし、日本人英語学習者の言語産出時の統語処理の自動化の程度とそのプロセスについてはあまり明らかにされていない。本研究は、日本人英語学習者をはじめとする外国語学習者の統語産出能力がどのように自動化し、脳内統語表象が宣言的知識から手続き的知識に移行していくのかについて明らかにするものである。また、第二言語の音声コミュニケーションにおける話者の統語構造の検索・引き出しの自動化を目指す研究および教育の発展に寄与するものである。
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