研究課題/領域番号 |
19K20956
|
補助金の研究課題番号 |
18H05764 (2018)
|
研究種目 |
研究活動スタート支援
|
配分区分 | 基金 (2019) 補助金 (2018) |
審査区分 |
0109:教育学およびその関連分野
|
研究機関 | 高知大学 |
研究代表者 |
松田 弥花 高知大学, 教育研究部人文社会科学系教育学部門, 助教 (20824171)
|
研究期間 (年度) |
2018-08-24 – 2021-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
|
配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
|
キーワード | 社会教育・生涯学習 / 教育福祉 / Social Pedagogy / Social Pedagogue / スウェーデン / 北欧 / 参加 / 社会教育 / 生涯学習 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、日本における教育福祉実践の担い手の在り方を探求するため、スウェーデンにおけるSP(Social Pedagogy)の理論構造及びSPの専門職であるソスペッド(Social Pedagogue=Soc-ped)の専門性を、教育的観点から原理的・実証的に解明することである。SPは、教育と福祉が融合した学際的な学問であり、生活に困難を抱える子どもから高齢者を対象に、自立した生活を送ることができるような教育支援を行っており、多様な社会的課題に関わる実践を再解釈する枠組みとして重要であると思われる。日本における教育福祉的実践を担う専門職を構想するための手がかりとしてSPを参照する。
|
研究成果の概要 |
本研究の目的は、日本における教育福祉的実践の担い手のあり方を構想するため、スウェーデンにおけるSP(Social Pedagogy)の理論構造及びSPの専門職であるソスペッド(Social Pedagogue =Soc-ped)の専門性を、教育的観点から原理的・実証的に解明することであった。福祉国家体制維持の困難や社会の分断などの課題に直面しているスウェーデンにおいて、人びとの社会参加の促進を実践の一つの目的とする教育福祉的観点を有するソスペッドは、近年、学校での雇用が進んでいる。分断しがちな移民が多い地区の学校において、ソスペッドは児童や教職員の集団づくりに貢献していることが明らかとなった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
学校の他専門職とソスペッドに対するインタビュー調査を実施し、医学的・教育学的・個人的・集団的という4つの視点で比較検討を行ったところ、ソスペッドはいずれの視点も広く把握し、各専門職をつなぐネットワークのハブ的な存在であった。ソスペッドの理論的基盤であるSPの幅広さを現し、日本の社会教育研究にとっても示唆的である。特に「社会教育士」活用の場面として学校が考えられ、その際の実践事例としても参照できる。
|