研究課題/領域番号 |
19K20957
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補助金の研究課題番号 |
18H05765 (2018)
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 (2019) 補助金 (2018) |
審査区分 |
0109:教育学およびその関連分野
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研究機関 | 大分大学 |
研究代表者 |
正木 遥香 大分大学, 高等教育開発センター, 講師 (00819831)
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研究期間 (年度) |
2018-08-24 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 変容的学習 / 成人学習論 / 障害者 / ナラティヴ / 社会教育 / 成人学習 |
研究開始時の研究の概要 |
変容的学習論は、他者との対話を通じて自己の置かれた状況に向き合い、より柔軟な認識枠組みを獲得する過程を描く。しかし、先行研究の多くは同質な集団内での学習を想定し、構成員の流動性を前提とした場での学習に対する検討は不十分であった。そこで、本研究では、異質な集団たる健全者(健常者)に働きかけながら、地域で暮らす権利の獲得を図ってきた障害者を事例に、異質な他者同士が日常生活の延長として出会い、相互承認に至るための条件を導く。
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研究成果の概要 |
本研究は、成人学習論の古典である変容的学習論(Transformative Learning Theory)に「異質な他者」の視点を組み込むことで、同質な集団内での学習を想定した従来の理論から、構成員の流動性を前提とした学習の分析に耐えうる理論を再構築することを目的としたものである。具体的には、異質な集団たる健全者(健常者)に働きかけながら地域で暮らす権利の獲得を図ってきた障害者運動を事例とし、異質な他者同士が日常生活の延長として出会い、相互承認に至るための条件を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、文献調査をもとに、障害者の学習を支援する専門職の養成プロセスと、障害当事者が主体性を行使するための条件を比較しつつ、学習者の社会規範が変容的学習に及ぼす影響を検討した。その結果、当初から社会変革を目的として行おうとする学習に比して、学習者の身体性と社会規範の関連を再検討する学習の方がより学習者の主体性の行使に結びつく可能性が高いことが明らかになった。これにより、これまでの研究では十分ではなかった学習という視点を用いて障害者運動を分析する可能性を切り開くとともに、実践に対する新たな視座を得たことが本研究の成果として挙げられる。
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