研究課題/領域番号 |
19K20962
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補助金の研究課題番号 |
18H05770 (2018)
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 (2019) 補助金 (2018) |
審査区分 |
0109:教育学およびその関連分野
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研究機関 | 東京大学 (2019) 獨協大学 (2018) |
研究代表者 |
瀬尾 悠希子 東京大学, 大学院総合文化研究科, 講師 (40820676)
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研究期間 (年度) |
2018-08-24 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 継承語教育 / 日本語教育 / 教師 / 関係構築 / 補習授業校 / 継承語学校 / 連携 / 協働 |
研究開始時の研究の概要 |
海外定住する日本人の増加とともに、海外で育つ子どもたちの健全な言語の発達とアイデンティティ形成の問題が顕在化し、継承日本語教育の重要性が高まっている。 継承日本語教育に携わる教師が同僚や学校運営者と協働的関係を築くことは、職業的アイデンティティの十全な発達と教育実践の主体的改善につながると考えられる。しかし、日本語・他言語ともに継承語教師の協働的関係がいかに構築できるかはこれまで明らかにされていない。 本研究では、継承日本語教育に携わる教師が、同僚や学校運営者と関係を構築していくプロセスを解明し、理論的モデルの構築を目指す。
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研究成果の概要 |
本研究では、継承日本語教育に携わる教師が他の教師や学校運営者と協働的な関係を構築するプロセスを、ヨーロッパ、北米、オセアニア、アジア地域の教師達へのインタビュー調査によって探った。その結果、継承語学校が抱える構造的問題が教師達の関係構築を難しくしていることがわかった。一方、オンラインツールを活用することや、問題意識の共有、教師としての理想自己の共有がなされることで、協働的な関係が生まれていることが認められた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果の学術的意義は次の2点である。(1)継承語教師の協働的関係構築には学校を取り巻く構造的問題が影響しており、教師の努力のみに成否を委ねることの限界を明らかにした。(2)オンラインツールの活用などによって関係構築が成功するプロセスを明らかにした。これらは、世界各地の継承語教師の関係構築を促進する際に有用な観点や方法の提示をした点で社会的にも意義がある。
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