研究課題/領域番号 |
19K20963
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補助金の研究課題番号 |
18H05771 (2018)
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 (2019) 補助金 (2018) |
審査区分 |
0109:教育学およびその関連分野
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研究機関 | 神田外語大学 |
研究代表者 |
高橋 亘 神田外語大学, 留学生別科, 講師 (60823193)
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研究期間 (年度) |
2018-08-24 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 日本語多読 / 多読活動支援者 / 日本語教育 / 多読活動参加者 / マニュアル / 自律的教室外多読 / 日本語多読の4つのルール |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、近年発展の目覚ましい日本語多読を学習者側と支援者側の意識とを統合して分析し、日本語多読活動を円滑に、かつ効果的に運営するための新たな支援者用マニュアル開発を行うものである。母語や学習レベル、活動実施環境等、様々な背景を持つ学習者が日本語多読活動に対して持つ意識と、その学習者を束ねる支援者が持つ意識を明らかにする。以上の分析結果をもとに、多読活動支援者が注意すべき事項や効果的な指導方法、及び学習者の自律的な読みを継続させるための支援者用マニュアルの開発を行う。
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研究成果の概要 |
本研究では、日本語多読活動を円滑に、かつ効果的に運営するための新たな支援者用マニュアル開発を行った。まず、国内外多読活動支援者の多読活動に対する意識調査を実施した結果、非常に肯定的な意識を持っていることが明らかになった。また、支援者へのインタビュー調査をもとに、国内外高等教育機関や日本語学校、地域の日本語教室等における活動背景を詳細に明らかにし、支援者が学習者をサポートする際の効果的な方法を提案した。さらに、多読支援の際に陥りやすい課題について解決法を取り上げ、支援者がそれぞれの現場で活用できるようにウェブ上に公開した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでの日本語多読研究は、実践報告や学習者の意識を分析した研究はなされているものの、実際の活動実施を担う支援者の視点から感じる意識や、学習者への効果的なサポート方法に関し、網羅的には明らかにされてこなかった。そこで、本研究では、支援者に焦点を当てて分析し、日本語多読活動を円滑に、かつ効果的に運営するために、支援者が学習者をサポートする際の効果的な方法を提言し、新たな支援者用マニュアルの一部として、ウェブ上に公開した。以上のことから、本研究では、日本語多読支援者が多読活動をより円滑に、かつより効果的に運営するための素地を作り上げることができたと考えられる。
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