研究課題/領域番号 |
19K20964
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補助金の研究課題番号 |
18H05772 (2018)
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 (2019) 補助金 (2018) |
審査区分 |
0109:教育学およびその関連分野
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研究機関 | 専修大学 |
研究代表者 |
福山 文子 専修大学, 経営学部, 准教授 (30824130)
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研究期間 (年度) |
2018-08-24 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | キャリア教育 / ディーセント・ワーク / 女性のキャリア形成 / キャリア形成 |
研究開始時の研究の概要 |
現在の日本では、多くの女性が出産を機にキャリアを中断しています。キャリア教育は、学校と社会との「接続」を意識する重要な教育ですが、「継続」についても対応する必要があると考えられます。 「中断」の背景には、勤務地、労働時間、職務内容を甘受する日本独自の仕事のあり方が指摘されています。そして、このような仕事のあり方を見直す視点として、本研究では、国際労働機関(ILO)が提唱している、ディーセント・ワーク(「働きがいのある人間らしい仕事」)という概念に着目しました。本研究は、女性のキャリアの「継続」における、ディーセント・ワーク概念の意義と可能性を探りつつ、キャリア教育の改善に向けて考えるものです。
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研究成果の概要 |
本研究は、女性のキャリア形成という視点を踏まえたキャリア教育改善に向けて、ディーセント・ワーク(ILOが提唱している「働きがいのある人間らしい仕事」)概念の意義と可能性を検証し、示唆を得ることを目的として行ったものである。ILO本部でのヒアリングからは、「仕事の世界」が「人間中心」に変わりつつあることが確認できた。またドイツで行った、出産でキャリアを中断しなかった女性と配偶者を対象とした調査からは、育児休暇取得率をはじめ「仕事の世界」をめぐり「人間中心」という点で日本との違いが明確となった。以上が、女性のキャリア形成を踏まえたキャリア教育改善に向けて得られた本研究の主な知見であり成果である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本では、約5割の女性が出産を機にキャリアを中断しています。背景には男性を中心とした長時間・過密労働、育休取得率の低さ等が指摘されています。この問題は、日本独自の課題と言われています。ドイツなどの国々では、男性も女性も仕事だけでなく家庭を大切にする権利と責任があると認識され、その権利が行使でき、また責任を果たすことのできる社会が実現されています。スイスにある国際労働機関は、働き方をめぐり「人間中心」をキーワードとして示しています。 この研究では、調査で得られた様々な知見をキャリア教育に活かし、子どもの意識を変えることを通して、上記の日本独自の課題を乗り越えようとするものです。
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