研究課題/領域番号 |
19K20969
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補助金の研究課題番号 |
18H05777 (2018)
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 (2019) 補助金 (2018) |
審査区分 |
0109:教育学およびその関連分野
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研究機関 | 四天王寺大学 |
研究代表者 |
原田 三朗 四天王寺大学, 教育学部, 准教授 (70824621)
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研究期間 (年度) |
2018-08-24 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 協働的な学び / 教師教育 / Round Study / 教員研修 / 授業研究会 / Round Study / 教師の学び / 対話 / 協働的学び / アクティブ・ラーニング / 校内研修 / 協働の知 / アクティブラーナー / 対話的学び / 協働知 |
研究開始時の研究の概要 |
Round Studyとは、少人数の対話を基盤とした研修、ワールド・カフェを、授業の事後検討会等でも活用できるように改良した教員研修の手法である。席替えによってグループのメンバーが途中で変わる、話したことを残すためにかきながら話す、肩書をなくしフラットな関係性の中でリラックスして語り合う等の特徴がある。 本研究では、Round Studyにおける語り合いを通して、語り合う教師たちの教育観にどのような変容がもたらされるのかについて、Round Studyを授業の事後研究会で活用している学校において、そこで交わされている会話の分析、参加者へのインタビュー等の分析、考察を通して明らかにしていく。
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研究成果の概要 |
対話が繰り返されることで、教師たちの語りは授業に於ける一人一人の子どもの姿から、授業の目的や展開の仕方、各々がもつ教育観等についての語りへと変化していった。語りがこうした変化を遂げることで、そこで語られたことが参加している教師にとって汎用可能な考え方や指導技術、あるいは、教育観の形成へとつながっていく様子が見られた。 これらの変化は、Round Studyの特性である4人以下のグループ構成、席替え、話しやすい雰囲気、語りが視覚的に残されること等によって起こることがデータの分析から明らかになった。従って、Round Studyという手法は授業の事後検討会で有効に機能しているということがいえる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
Round Studyという手法を活用した授業研究の事後検討会における教師の学びの姿について探究をした。小グループ活動における教師たちの語り合いは、授業における子どもたちの具体的な姿から出発し、授業の在り方や教科の目標等共有可能な知を創出する所まで深まりをみせた。このことから、自由に語り合うことのできる場を生み出し、そこで一人一人が発話する機会があり、多くの人たちとの交流を深めていくことで、そこに新しい知やより深く物事をとらえることができることが確認できた。本研究は授業の事後検討会という場におけるRound Studyの活用であったが、地域連携や企業研修などの場でも十分に活用が可能である。
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