研究課題/領域番号 |
19K20971
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補助金の研究課題番号 |
18H05779 (2018)
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 (2019) 補助金 (2018) |
審査区分 |
0109:教育学およびその関連分野
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研究機関 | 活水女子大学 |
研究代表者 |
原田 拓馬 活水女子大学, 国際文化学部, 講師 (80825125)
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研究期間 (年度) |
2018-08-24 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 生徒指導 / 教師間相互行為 / 話し合い |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、教師同士が人間関係上のトラブルを抱える生徒(主に友達関係にうまくなじめない中高生)の生徒指導について話し合う過程に着目し、その話し合いの場では、教師同士でどのように相互行為を組織しているのか、その話し合いが実際の生徒指導の方針に対していかに影響を及ぼしているのかを、質的調査で得たデータを分析することにより明らかにすることである。
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研究成果の概要 |
本研究では、生徒指導をめぐる教師同士の話し合いという相互行為の過程で編み出される言語実践に注目し、質的調査を実施した。調査データの分析により、教師同士は同僚教師との間でいわゆるジャーゴン(仲間だけに通じる特殊な言葉)をつくりだし、ローカルな局域のみで通用する秘匿化された言語実践を通して生徒の問題を再構成し、理解しようとしていることが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来の生徒指導論は「いじめの解決」「不登校からの復帰」といった目標を規範的に定めて教師による生徒指導の技術・方法の有効性を検討し、他方で教師による生徒指導の技術・方法の正当性や抑圧性を論じるものが多数を占めてきた。それに対して本研究が事例研究から得られた知見として生徒指導の学校組織的な企図及びその実践の構造的側面を実態に基づいて指摘する点は、生徒指導の組織的対応が求められる昨今、特に有用な視座を提示できたと考えられる。
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