研究課題/領域番号 |
19K20976
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補助金の研究課題番号 |
18H05784 (2018)
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 (2019) 補助金 (2018) |
審査区分 |
0109:教育学およびその関連分野
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研究機関 | 上越教育大学 |
研究代表者 |
山田 貴之 上越教育大学, 大学院学校教育研究科, 講師 (90824277)
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研究期間 (年度) |
2018-08-24 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 因果関係 / 仮説設定 / 見方・考え方 / 理科教科書 / 小学校理科 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では,まず,小学校理科授業における問題解決の過程の初発に位置する仮説設定において,資質・能力を育成するための中核的な役割を担う因果関係の見方・考え方を働かせながら作業仮説を設定させる指導法を開発する。次に,現行学習指導要領に準拠した理科教科書に掲載されている全ての観察・実験等を対象に,開発した指導法の適用の適否を検討し,新学習指導要領に準拠した理科教科書への適用の可能性を導出する。
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研究成果の概要 |
近年,知識基盤社会の進展に伴い,断片化された知識や技能ではなく,汎用的な資質・能力の育成が世界的な潮流となっており,我が国の新学習指導要領においても問題解決の能力の育成がより一層求められるようになった。そこで本研究では,世界的な教育改革の動向を踏まえた新学習指導要領で求められる資質・能力を育成するために,理科教科書に掲載されている全ての観察・実験等に焦点を当て,小学校理科で目指す資質・能力や見方・考え方を育成するための指導法を開発し,小学校理科授業の改善・充実を図っていくための授業モデルを提言した。加えて,小学生を対象とした研究から得られた成果については中学生にも拡張して一般化を図った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
我が国の児童生徒は仮説を設定し実験に取り組むことや,自然事象を原因と結果の因果関係で捉えることに課題がある。こうした背景を踏まえ,小中学校学習指導要領解説理科編(文部科学省,2018)では,理科が目指す問題解決の過程について,校種に関わらず同じ展開で行うことが示された。理科の学習が始まる小学校第3学年から自然事象を因果関係で捉え,児童自ら仮説を設定することを初発とした一連の問題解決の学習を繰り返し行うことで,児童生徒の問題解決の力が育成されていくという様相は想像に難くない。本研究で開発された指導法は,小中学校の全ての観察・実験等への適用の適否を検討しており汎用性が高いと考えられる。
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