研究課題/領域番号 |
19K20978
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補助金の研究課題番号 |
18H05786 (2018)
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 (2019) 補助金 (2018) |
審査区分 |
0109:教育学およびその関連分野
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研究機関 | 静岡大学 |
研究代表者 |
町 岳 静岡大学, 教育学部, 准教授 (80819293)
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研究期間 (年度) |
2018-08-24 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | グループ学習 / 振り返り方略 / 授業実践型相互教授 / 学習への価値づけ / 学び合いの自己調整 / 振り返り / 学び合い方略 / 学習観 / 算数科 / 主体的・対話的で深い学び / 算数科におけるグループ学習 |
研究開始時の研究の概要 |
学習指導要領改訂における授業改善のキーワード「主体的・対話的で深い学び」を受けて,学校現場ではグループ学習などの小集団による学び合いに注目が集まっている。しかし,実際の授業で質の高い小集団の学び合いを成立させるのは簡単ではない。本研究では,小学校の算数科グループ学習において、授業実践型相互教授(Reciprocal Teaching in Classroom; 町,2015)に、自分たちの学び合いを振り返る意味や方法の提示を加えた教授方略の介入効果を、学業達成度・質問紙調査・発話分析など、多様な分析方法を組み合わせて検討する。
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研究成果の概要 |
小学校3年生の算数科グループ学習において,授業実践型相互教授(Reciprocal Teaching in Classroom; 以下RTC; 町,2015) に,「自分たちの学び合いを振り返る意味や方法」の教示を加え,より主体的な学習への関与を促す授業デザインについて検討した。 学び合い方略の視点を提示し, 自分たちの学習を振り返る意味や,具体的な振り返り方を教示した結果,グループ内で,学び合い方略を活用して,友達に対して間接的に働きかける発話の出現率が高まるとともに,学び合い方略活用に対する自己効力感や,学業達成度の向上が示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果の意義は,町・中谷(2014)で示された,RTCによる思考深化への効果に,「児童が自らの力で学習を組み立てていく力を育てる」という点から改善を加えたことにある。児童に「自分たちの学び合いを振り返る意味や方法(学び合い方)」を具体的に指導する本研究の成果は,新学習指導要領の評価の観点として注目されている「主体的に学習に取り組む態度」の「学習を自己調整する力」に言及しているという点でも注目に値するものである。
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