研究課題/領域番号 |
19K20981
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補助金の研究課題番号 |
18H05789 (2018)
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 (2019) 補助金 (2018) |
審査区分 |
0109:教育学およびその関連分野
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研究機関 | 兵庫教育大学 |
研究代表者 |
坂口 真康 兵庫教育大学, 学校教育研究科, 講師 (00819427)
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研究期間 (年度) |
2018-08-24 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 「共生教育」 / ナショナル・カリキュラム / 南アフリカ共和国 / Life Orientation / フィールドワーク / 教育省 / 公立学校 / 高等学校段階の教員 / フィールド・ワーク / 高等学校 / 教員 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、南アフリカ共和国(以下、南ア)を事例として、ナショナル・カリキュラムとしての「共生教育」について教育社会学的観点から考察することである。具体的には、文献研究により「共生教育論」等に関する理論的検討を行ったうえで、南ア西ケープ州における、教育省関係者および高等学校にて「共生教育」を担う教科であるLife Orientationの担当教員へのインタヴュー調査と本教科の授業観察の結果をもとにして、同国の「共生教育」を分析する。最終的には、「共生教育」がナショナル・カリキュラムという「一つの基準」の下で営まれる際に「多様性の尊重」を確保するために重要となる要素を南アの事例から導き出す。
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研究成果の概要 |
本研究では、南アフリカ共和国を事例として、ナショナル・カリキュラムとしての「共生教育」について考察した。そこでは主に、現在の同国で「共生教育」を担う教科であるLife Orientationに携わる同国西ケープ州教育省の行政官や同州で同教科の実践を担う教員の認識をもとにして、「ナショナルな基準」のある「共生教育」にて「多様性の尊重」を推進するためには、多様な事例を取り上げるための教員の人生経験などが鍵となるといった研究成果が導き出された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果の学術的意義と社会的意義は、これまで多文化社会における「共生教育」に関する研究が、「先進的」とされてきた欧米社会を対象としたものがほとんどであった中で、そのような社会とは異なる歴史的背景を有する南アフリカ共和国を事例として、主に次の知見を導き出した点にある。すなわち、人々の政治的マジョリティに対する見解や同国を「発展途上国」と捉える認識と「ナショナルな基準」の強弱との関連の仮説などを示しつつ、既存のナショナル・カリキュラムとしての「共生教育」を議論する際の新たな知見を提示した点である。
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