研究課題/領域番号 |
19K20984
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補助金の研究課題番号 |
18H05792 (2018)
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 (2019) 補助金 (2018) |
審査区分 |
0109:教育学およびその関連分野
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研究機関 | 大東文化大学 |
研究代表者 |
児玉 佳一 大東文化大学, 文学部, 講師 (30824776)
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研究期間 (年度) |
2018-08-24 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 協働学習 / 教師の学び / 質問紙調査 / インタビュー調査 / 学習環境 / 協働学習について学ぶ / グループ学習 / 教師 / 学習ニーズ |
研究開始時の研究の概要 |
本邦の学校教育では、他者と学び合う「協働学習」への関心が高まっている。一方で、その協働学習を支える「教師」についての知見は十分な蓄積がなく、協働学習に関わる教師のその専門性の解明や専門性開発環境を整備することは重要な検討課題である。 本研究は、専門性開発環境の整備に先立って、協働学習(グループ学習)について学ぶことに対する現場の教師の認識について調査を行う。具体的には、現職教員が協働学習において学びたいと考える事項、学びたい事項に関連する心理的要因・環境的要因の検討、学びたい動機に対する理由や求める学習環境に対する認識を検討する。
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研究成果の概要 |
本研究は協働学習について学ぶことに対する教師の認識として、学習ニーズや不安に着目して検討した。調査方法は、インターネットにおける質問紙調査(協力者800名)と、インタビュー調査(協力者2名)であった。分析の結果、中学校教員よりも小学校教員の方が学習ニーズが高いこと、小学校教員よりも中学校教員の方が協働学習に不安を感じていること、協働学習において特に「評価」に不安を感じていることが示された。また、インタビュー調査から、協働学習について同僚間で認識を共有できる土壌や、協働学習に関するローカルな理論を構築するための外部講師の関わり方の重要性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
協働学習において、特に「評価」について不安が高いことが示された点は、協働学習について学ぶ学習環境を整えていく上での方向性の1つを提示しているといえる。また、協働学習と一言で言っても多様な協働学習論があり、その背景を同僚間で共有できなければ、教師同士で学び合うことも難しい。外部講師や研究者はトップダウンに知見を提供するのではなく、同僚教師間の文脈を共有するためのハブになることや、実践者のニーズに即したローカルな「実践の理論」の構築をサポートすることが求められており、学習環境の整備を進めていく上での重要な視点であるといえる。
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