研究課題/領域番号 |
19K20985
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補助金の研究課題番号 |
18H05793 (2018)
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 (2019) 補助金 (2018) |
審査区分 |
0109:教育学およびその関連分野
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研究機関 | 東洋大学 |
研究代表者 |
高田 俊輔 東洋大学, ライフデザイン学部, 助教 (20822969)
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研究期間 (年度) |
2018-08-24 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 非行少年 / 児童自立支援施設 / 教育と福祉 / 教育保障 / 感化・教護事業 / 少年司法 / コンフリクト / 社会的排除 |
研究開始時の研究の概要 |
近年、幼保一元化や子どもの貧困、障がいを有する子どもへの教育保障など、様々な領域において教育と児童福祉の連携が喫緊の課題となっている。そのために本研究は、非行少年を対象とする児童福祉制度から生じる「教育的なるもの」、「福祉的なるもの」とは何かという問いを探求する。具体的には、①「教育」と「福祉」それぞれの固有の論理がどのような歴史的な成立過程を経たのか、②どのように各々の実践家たちはその論理を受け継いできたのか、③現在の実践家たちは、どのように新たな教育と福祉の論理を生み出しているのかを明らかにすることを目指す。
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研究成果の概要 |
近年、幼保一元化や子どもの貧困、障がいを有する子どもへの教育保障など、様々な領域において教育と児童福祉の連携が喫緊の課題となっている。本研究は、非行少年を対象とする児童福祉制度から生じる「教育的なるもの」、「福祉的なるもの」とは何かという問いを探求することで、教育と児童福祉の「せめぎ合い」と「連携の可能性」を明らかにする。具体的には、1920年代から1940年代という「児童保護」から「児童福祉」への転換期における感化・教護事業、すなわち大正・昭和期における非行少年のケアに携わる実践家の語りを分析対象とし、彼らが「教育的なるもの」をいかに捉えていたのかを考察した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
我が国において非行少年は、児童福祉や少年司法、学校教育と様々な領域によって管轄される存在である。本研究を通して得られた最大の知見は、戦前における不良少年に対する処遇の場であった感化・保護教育が、学校教育や少年司法の動向を注視しつつ、「教育的であること」という言説を繰り返しながら自らの社会的意義を模索してきたということである。明治期より終戦直前まで積み重ねられてきた感化・保護教育の理念が,現代における非行少年のケアへどのように受け継がれ、どの部分が捨象されていったのかを考察することが次なる課題になるといえる。
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