研究課題/領域番号 |
19K20987
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補助金の研究課題番号 |
18H05795 (2018)
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 (2019) 補助金 (2018) |
審査区分 |
0109:教育学およびその関連分野
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研究機関 | 金沢学院大学 |
研究代表者 |
村松 麻里 金沢学院大学, 教育学部, 准教授 (10827843)
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研究期間 (年度) |
2018-08-24 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | 絵本 / 絵本論 / 小学校英語 / ホール・ランゲージ / 小学校英語教育 / guided reading / shared reading / 体系的絵本教材活用 / 英語絵本 / リテラシー教育 |
研究開始時の研究の概要 |
日本の小学校英語教育では絵本が活用される場面は限定的であるが、英語圏の国々では主に英語母語話者のリテラシー教育において、様々な教育的手法で幅広く絵本が用いられてきた歴史がある。本研究は、そうした海外の言語教育の知見を参考にしつつ、2020年度の新学習指導要領全面実施以降の日本の小学校英語教育を念頭に置いて、多様な英語絵本(オーセンティックな絵本、英語母語話者向け教材絵本、外国語学習者向け教材絵本、文科省による教材絵本等)を絵本論の知見を用いて分析するとともに体系的に分類・整理し、指導のなかで英語絵本をより効果的に活用するための指導モデルを探求するものである。
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研究成果の概要 |
言語教育教材としての絵本の価値を先行研究等から明らかとしたうえで、絵本論の知見を参照し、「文字の語り」と「絵の語り」に着目しながら英語絵本を3つの類型に分け、日本の小学校英語教育において効果的に活用することのできる絵本の整理・分類を行った。さらに、日本の小学校英語教育現場における絵本活用の実践事例や母語教育及びESLの教室で読み物絵本を言語教育教材として用いる北米の公立小学校の実践事例を視察し、それらを参照しながら、日本の小学校英語教育現場に即した活用の手立てを明らかとした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで日本における絵本研究は幼児教育の読書推進の立場や美術研究の視点からのものが多く、英語教育における絵本活用についても、絵本論の枠組みに着目した先行研究はほぼ存在しなかったため、絵本論に着目した本研究は独創的なものである。絵本論の視点から新たに絵本の整理・分類及び指導法の提言を行ったことは、絵本を用いた教科教育としての授業実践に寄与するものであり、教材選びや教材研究の際の指針となるとともに、より教育的効果の高い指導法を可能にするものと考えられる。
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