研究課題/領域番号 |
19K20995
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補助金の研究課題番号 |
18H05803 (2018)
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 (2019) 補助金 (2018) |
審査区分 |
0110:心理学およびその関連分野
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
菅原 大地 筑波大学, 人間系, 助教 (10826720)
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研究期間 (年度) |
2018-08-24 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 慈しみの瞑想 / web介入 / うつ病 / セルフ・コンパッション / ポジティブ感情 / マインドフルネス / 復職支援 / Process-Based CBT / 慈愛瞑想 / セルフコンパッション |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では,近年うつ病に対して高い治療効果がみとめられている慈愛瞑想を Web 上で行い,その効果を検証する 治療効果に優れる心理療法であっても,それに直接アクセスすることができないのが現状である。そこで,インターネットを用いた心理療法提供システムを構築することによって,心理療法の提供しやすくする。ただし,webサイトおよび介入自体の効果が不明であるため,効果検証を行う。また,個別にwebサイトにアクセスして介入に参加してもらうために,治療者効果や集団効果を減らし,介入そのものの効果がみれるようにする。
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研究成果の概要 |
本研究では,ウェブサイト上で慈しみの瞑想(Loving-kindness meditation; LKM)を実施できる仕組みを開発し,その有効性を検証した。研究1では,大学生を対象に3週間の介入を行い,セルフ・コンパッションが高まること,ユーザビリティも十分担保されていることを確認した。研究2では,休職者を対象にLKMと慈悲に関連した認知行動療法を併用した場合,復職支援プログラムのみを実施した群よりもうつ症状が低減することが明らかとなった。研究3では,6週間のウェブ介入を行い,セルフ・コンパッションが高まることに加えて,セッションが進むごとに気づきが増すといった治療機序が明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
LKMによるうつ症状の軽減効果は非常に高いことが報告されている(Hoffmann et al., 2015)。しかし,本邦ではその有効性の検証が乏しく,実臨床で用いられることも少ない。本研究でLKMをウェブで実施できる仕組みを開発したため,インターネットさえつながればどこでもLKMに触れることができる。またメタ分析でLKMの効果が示される一方で,その作用機序は明確ではなかった。本研究では,m瞑想を終えるごとにアンケートに回答してもらうことにより,LKMの治療プロセスの一部を解明した。
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