研究課題/領域番号 |
19K21006
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補助金の研究課題番号 |
18H05814 (2018)
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 (2019) 補助金 (2018) |
審査区分 |
0110:心理学およびその関連分野
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研究機関 | 鳥取大学 |
研究代表者 |
福山 寛志 鳥取大学, 地域学部, 講師 (50823853)
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研究期間 (年度) |
2018-08-24 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 対人相互作用 / 乳児 / 親子 / 日常 / ウェアラブルセンサ |
研究開始時の研究の概要 |
乳児と養育者双方の対人行動の変容過程を明らかにする。そのための研究方法として、次の 2 つの相補的なアプローチから検討する。 1.乳児と養育者の日常的な相互作用やその際に経験している生理反応を長期間に渡って把握するため、二者の行動及び生理反応をウェアラブルセンサを用いて計測する。 2.乳児と養育者それぞれの社会的認知機能や対人場面における生理反応を精緻に捉えるため、条件統制が可能な実験心理学的検討をおこなう。 1と2を縦断的に実施し、両者の発達的関連を調べることで、乳児の対人行動や社会的認知機能の発達過程、そして養育者が「親」になる過程において、互いにどのように影響を及ぼし合っているか明らかにする。
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研究成果の概要 |
ウェアラブルセンサによる親子相互作用の計測に関して、日常生活中の親子の音声及び心拍、活動量データを得ることができた。データの量としては十分とは言えないが、得られたデータからは、親子双方の心拍には、活動量だけでなく二者間の発話量が影響を与えることが示唆された。心拍は、情動の変化だけでなく、注意や学習と関連があることが分かっている。したがって、二者間の発話中の心拍から乳児の言語などの学習について予測できる可能性がある。本研究においてこれらの仮説を実証するには至らなかったが、今後さらに研究を進めることで、心拍と乳児の様々な学習との関連についても明らかにしたい。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果がデータの追加によって補強されれば、乳児の効率的な学習を促す対人相互作用パターンの条件や、乳児一人一人の学習に適した相互作用パターンを見つけることができる可能性がある。また、養育者側の変化について、本研究では踏み込むことができなかったが、今後のデータの追加によって、乳児のどのような行動が、養育者の認知や行動、心拍に変化をもたらすのか、それが養育者としての自覚や子育てに関する意識や行動の変化とどのように関連するのか、さらにそれが各親子によってどの程度異なるのかといった点についても明らかにすることができると考える。
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