研究課題/領域番号 |
19K21008
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補助金の研究課題番号 |
18H05816 (2018)
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 (2019) 補助金 (2018) |
審査区分 |
0110:心理学およびその関連分野
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研究機関 | 東北大学 (2021) 早稲田大学 (2018-2020) |
研究代表者 |
吉原 将大 東北大学, 国際文化研究科, GSICSフェロー (70822956)
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研究期間 (年度) |
2018-08-24 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 音韻処理 / 形態処理 / 文字表記 / ストループ課題 / 呼称課題 / マスク下プライミング / 文字 / 学習 / プライミング効果 / 言語処理 / 音韻 / 形態 |
研究開始時の研究の概要 |
一般に,我々はまず話し言葉を習得し,その後に書き言葉を習得する。これを受けて,話し言葉の処理システム(音韻処理システム)から書き言葉の処理システム(形態処理システム)への影響はこれまでに数多く検討されてきたが,その逆についてはあまり考慮されてこなかった。本研究では,書き言葉の習得によって音韻処理システムがどのように変化するのかについて,学習アプローチに基づく実験を行うことで検討する。
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研究成果の概要 |
本研究では,色の命名という音声産出反応を求めるストループ課題において,視覚提示された文字列の表記(カナ vs. ローマ字)を操作することにより,データパターンが変化することを示した。また,新たな単語を獲得する際,その単語の文字表記(漢字 vs. カナ)を学習する前後で,単語の命名を求める呼称課題におけるデータパターンが変化することも示した。これらの研究成果は,話し言葉と書き言葉に関するそれぞれの心的処理システム(i.e., 音韻処理システムと形態処理システム)が,相互に影響し合うものであることを示唆している。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
一般に,我々はまず話し言葉を習得し,その後に書き言葉を習得する。これを受けて,話し言葉の音韻処理システムから書き言葉の形態処理システムへの影響はこれまでに数多く検討されてきたが,その逆についてはあまり考慮されてこなかった。これに対して,本研究では両システムが相互に影響し合う可能性を示したことから,本研究の成果は既存の言語処理モデルの根本的な見直しを迫ることが予想される。
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