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音声に基づいて話者の個人性を知覚するメカニズムの実験心理学的解明

研究課題

研究課題/領域番号 19K21013
補助金の研究課題番号 18H05821 (2018)
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金 (2019)
補助金 (2018)
審査区分 0110:心理学およびその関連分野
研究機関愛知淑徳大学

研究代表者

林 大輔  愛知淑徳大学, 人間情報学部, 助教 (70823813)

研究期間 (年度) 2018-08-24 – 2020-03-31
研究課題ステータス 採択後辞退 (2019年度)
配分額 *注記
1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
キーワード音声 / 個人性 / 声質 / 印象評定 / 話者弁別 / 声優 / 演技 / 音声知覚 / 非言語情報 / 実験心理学
研究実績の概要

ヒトは音声から「どのような」「誰が」話しているのかという発話者自身に関する情報を知ることができる。発話者自身に関する情報は、年齢や性別などの「どのような発話者であるのか」という情報(話者情報)と、「発話者が誰であるのか」という個人の同定に関わる情報(個人性情報)に分けられる。これまでに神経心理学研究において、話者情報と個人性情報に関する知覚的な処理過程がある程度独立している可能性が示唆されている。そのため、音声から発話者に関する情報を知覚する過程を明らかにするためには、両者を明確に切り分けた上で実験を行う必要がある。しかし一般的な発話音声においては、話者情報と個人性情報は密接に関わりあっており、切り分けが困難である。そこで本研究では、声優が様々な年齢・性別のキャラクターを演じた音声に着目し、話者情報と個人性情報の切り分けを試みた。
まず始めに、声質を表現する表現語対を用いて印象評定を行った。その結果、声優の演技音声は、声優の実年齢や性別ではなく、少年の声などの声優が意図したキャラクターに基づいて特徴付けられることが示された。このような音声は、「同一の発話者であっても異なる話者情報を持って知覚される音声」であり、話者情報と個人性情報を切り分けることができる音声である。続けて、発話者を弁別する実験を行い、異なるキャラクターとして知覚されていても、ある程度は発話者の違いを弁別できることを示唆する結果が得られた。これは、話者情報とは異なる個々人に特有の成分、すなわち個人性情報に基づいて発話者の弁別が行えることを示唆する実験心理学的な結果である。このように、ヒトが音声に基づいて発話者自身に関する情報を知覚するメカニズムを明らかにする上で、声優のキャラクター演技音声を話者情報と個人性情報を乖離させるある種の錯覚として利用することは、1つの有用なアプローチであると考えられる。

現在までの達成度 (段落)

翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。

今後の研究の推進方策

翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。

報告書

(1件)
  • 2018 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2019 2018

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 声優のキャラクター演技音声を用いた音声知覚に関する実験研究2019

    • 著者名/発表者名
      林 大輔
    • 雑誌名

      愛知淑徳大学論集―人間情報学部篇

      巻: 9 ページ: 49-62

    • NAID

      120006628112

    • 関連する報告書
      2018 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 異なる個人性を持って知覚される演技音声の話者弁別2018

    • 著者名/発表者名
      林 大輔
    • 学会等名
      日本基礎心理学会第37回大会
    • 関連する報告書
      2018 実績報告書

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公開日: 2018-08-27   更新日: 2024-03-26  

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