研究課題/領域番号 |
19K21030
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補助金の研究課題番号 |
18H05840 (2018)
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 (2019) 補助金 (2018) |
審査区分 |
0202:物性物理学、プラズマ学、原子力工学、地球資源工学、エネルギー学およびその関連分野
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
井土 宏 東北大学, 材料科学高等研究所, 助教 (20784507)
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研究期間 (年度) |
2018-08-24 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 2D material / magnetism / spintronics / 二次元物質 / 反強磁性体 / 磁性 / スピン / 2次元物質 / スピントロニクス / 磁性体 |
研究開始時の研究の概要 |
2010年のノーベル物理学賞に象徴されるように、グラフェンに代表される2次元ファンデルワールス物質は、高い結晶性をもち且つ単原子層薄さの試料を容易に作製できる層状物質であるため、近年着目されている。特にハチの巣状の格子においてはディラック電子をはじめとする新奇な物性が報告されている。本研究ではこのような物質群を舞台に特に反強磁性体のスピン物性に注目する。本研究ではスピントロニクスで用いられてきた手法によりスピン物性を検出する。
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研究成果の概要 |
近年、ディラック電子系の新奇な物性や、物質のトポロジカルな側面と物性との関係性が注目を浴びている。しかしながら従来は、その磁性との関係は未解明であった。本研究ではDirac電子系の物理と、遷移金属元素のd電子に起因する磁性が共存する、原子層薄さの2次元ファンデルワールス・トリカルコゲナイド磁性物質群に着目し、そのスピン物性の研究を行った。本研究ではこのような物質群を舞台に特に反強磁性体のスピン物性に注目し、従来の手法では検出が難しかった微小薄片におけるスピン物性の検出をスピントロニクス手法により実現できた。また反強磁性界面を用いた2次元磁性体における転移温度上昇を観測した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
2010年のノーベル物理学賞に象徴されるように、グラフェンに代表される2次元ファンデルワールス物質は、高い結晶性をもち且つ単原子層薄さの試料を容易に作製できる層状物質であるため、基礎応用両面から近年着目されている。反強磁性体のスピン物性の検出を捉えた本研究成果は、2次元磁性体の磁気物性に迫る学術的意義をもつ。また磁気転移温度の上昇を観測し、科学技術の側面からも意義のある成果と考えられる。
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