研究課題/領域番号 |
19K21032
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補助金の研究課題番号 |
18H05842 (2018)
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 (2019) 補助金 (2018) |
審査区分 |
0202:物性物理学、プラズマ学、原子力工学、地球資源工学、エネルギー学およびその関連分野
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
吉田 恒也 筑波大学, 数理物質系, 助教 (50733078)
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研究期間 (年度) |
2018-08-24 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 非エルミート系 / トポロジカル絶縁体・超伝導体 / 強相関系 / トポロジカル相 / トポロジカル物性 |
研究開始時の研究の概要 |
電子間相互作用が重要な強相関系では自由電子系の描像が破綻する。特に近年、このような強相関系において平衡系にも関わらず非エルミート現象が起きる事が明らかとなった。この進展はこれまで盛んに研究が行われてきた強相関系に新たな視点を提供している。本研究では上述の非エルミート性という新しい観点から強相関系の研究を行う。特に、非エルミート性と強相関物質が持つ空間対称性が織りなす非エルミートトポロジカル物性の理論の整備を行いたい。また、非エルミートバンド構造がどのような電磁気応答を示すのかも明らかにしたい。
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研究成果の概要 |
開放量子系や強相関電子系といった非エルミート系では、特異な現象が数多く報告されつつある。その一例として、エクセプショナルポイントという非エルミート系特有のバンド縮退が挙げられる。本研究では、対称性という観点からこのバンド縮退を議論し、対称性に保護されたエクセプショナルリングという新しいトポロジカルバンド縮退を見出した。さらに、トポロジカル秩序相に対する非エルミート性の効果も解析した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
非エルミート系ではエクセプショナルポイントが発現する事は知られていたが、対称性の効果は未解明であった。本研究課題ではこの問題に取り組み、対称性に保護されたエクセプショナルリングという新しいトポロジカルバンド縮退を発見した。さらに、トポロジカル秩序相が非エルミート系でも発現する事を実証した。 これらの成果は非エルミート・トポロジカル系の基礎理論の整備に貢献するものであり学術的意義も高いと考えている。
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