研究課題/領域番号 |
19K21070
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補助金の研究課題番号 |
18H05893 (2018)
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 (2019) 補助金 (2018) |
審査区分 |
0301:材料力学、生産工学、設計工学、流体工学、熱工学、機械力学、ロボティクス、航空宇宙工学、船舶海洋工学およびその関連分野
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
佐竹 うらら 大阪大学, 工学研究科, 助教 (70828409)
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研究期間 (年度) |
2018-08-24 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 研磨加工 / スモールツール研磨加工 / 除去能率 / ガラスレンズ |
研究開始時の研究の概要 |
高精度非球面レンズは,カメラの画像認識精度の向上に不可欠な素子である一方,加工コストの高さから,コスト要求が厳しい産業用カメラへの導入は進んでいない.本研究では,加工コスト上昇の最大の要因である「スモールツール研磨加工における除去能率の変動」の抑制を目的とし,工具表面における“切りくずの付着”が除去能率の変動に及ぼす影響を解明する.そして,その“切りくずの付着”を抑制する方法として,工具面内の加工液流れを効果的に利用することを考え,最適な加工液流れを精確につくり出すための「加工液流れの制御ユニット」を開発する.
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研究成果の概要 |
サブナノメートルオーダの表面形状精度を有する高精度非球面レンズは,加工コストの高さから,コスト要求が厳しい産業用カメラの分野への導入が進んでいない.本研究では,高精度非球面レンズの加工コスト上昇の要因である“スモールツール研磨加工における除去能率の変動”の抑制を目的に,工具表面へのレンズ切りくずの付着が除去能率に及ぼす影響,および工具表面上における加工液の流れがレンズ切りくずの付着に及ぼす影響を検討した.そして,レンズ切りくずの付着を抑制して除去能率の安定性向上を実現する新たな研磨工具ユニットの開発を行った.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では,工具表面へのレンズ切りくずの付着が除去能率に及ぼす影響,および工具表面上における加工液の流れがレンズ切りくずの付着に及ぼす影響を明らかにした.研磨加工の最も基本的な要素である“工具”と“加工液”の挙動に加え,これまで挙動の解明がほとんど行われていない“切りくず”の挙動を明らかにした点で学術的意義が高いと言える.また,本研究で開発した工具ユニットは,スモールツール研磨加工の加工コスト低減に寄与することが期待されるものであり,高精度非球面レンズの低価格化を実現する技術として社会的意義も高いと言える.
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