研究課題/領域番号 |
19K21088
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補助金の研究課題番号 |
18H05919 (2018)
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 (2019) 補助金 (2018) |
審査区分 |
0303:土木工学、社会システム工学、安全工学、防災工学およびその関連分野
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
上田 真由子 大阪大学, 人間科学研究科, 助教 (70823764)
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研究期間 (年度) |
2018-08-24 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 緊急事態 / ヒューマンエラー / 認知行動療法 / 認知再構成法 / choking under pressure / あせりあわて / 呼吸再訓練法 / 対処法 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では,緊急事態における対処方法の一般化および精緻化に焦点を当てる。 第1の目的は,緊急事態に陥った際にも落ち着いて行動できる対処法を,より簡便にする手法を考案することである。そして第2の目的は,対処方法を実施するとなぜ落ち着いて行動することができるか,そのメカニズムを探ることである。 これらの目的を達成できれば,緊急事態時に起きるヒューマンエラーから,致命的な事故に繋がる事故を防ぐ手段を,産業界に提案できる。
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研究成果の概要 |
今までの先行研究から、緊急事態ではヒューマンエラーが増加する傾向にあることが示された。そして,その対処法として,事前に呼吸再訓練(Breathing Retraining)法という呼吸法を実施すると,そのエラー傾向が低減できることを示した。 本研究では,今までの先行研究を踏まえ,呼吸再訓練法以外にも同様の対処法が開発できるかを検討した。今回は,認知行動療法でよく用いられる認知再構成法を,現場でも用いられるように簡易的した手法を開発し,その効果を検証した。その結果,開発した簡易版認知再構成法を事前実施した場合には、適切に考察した上で効率よく作業が実施できることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今まで,ヒューマンエラー発生メカニズムやその原因については,ある程度調べられてきたが,緊急事態で生起するエラーの対処法に関する研究は極めて少ない。このような現状の中,我々の先行研究では,呼吸再訓練法と呼ばれる呼吸法を事前実施すると,緊急事態に陥った際もある程度落ち着いて行動ができることがわかってきた。本研究では,その呼吸法に代わるような,より簡便に現場でも利用できる可能性のある手法を考案した。今後,更なる研究を重ねる必要はあるが,現場でのヒューマンエラーが原因による事故を減らす積極的な手法を開発できたといえる。
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