研究課題/領域番号 |
19K21100
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補助金の研究課題番号 |
18H05934 (2018)
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 (2019) 補助金 (2018) |
審査区分 |
0304:建築学およびその関連分野
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研究機関 | 八戸工業高等専門学校 |
研究代表者 |
今野 大輔 八戸工業高等専門学校, その他部局等, 助教 (00825325)
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研究期間 (年度) |
2018-08-24 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 強風災害 / 金属屋根 / 実物大動風圧試験 / 経年劣化 / 外装材 / 動的載荷実験 / 風洞実験 / 実物大動風圧実験 / 木造住宅 / 屋根葺き材 / 実変動風荷重載荷実験 / 強風災害リスク評価 / 屋根接合部 / 屋根接合部耐力 / 木造軸組工法 / 外圧係数 / 積雪寒冷地 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、台風や竜巻のような強風災害が発生した際に大きな被害をもたらす、「金属屋根ふき材の剥離・飛散」という現象の発生メカニズムを解明し、その被害を低減する為の実験や、被害の重要性を知ってもらうための手法開発を目的としています。 実験では、住宅屋根部を模擬した試験体に、実際に作用すると考えられる風荷重を載荷し、強風時に屋根がどのように破損するのか、そのメカニズムを明らかにします。また、その結果を用いて、現存する住宅にどのような強風災害リスクが潜み、それがどれくらい危険なのか、住民の方々に分かりやすく伝えるための方法を開発しています。
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研究成果の概要 |
近年,台風や竜巻等の強風による建物被害が多く見られる。強風による住宅被害は特に強い風圧の作用する屋根部に多く,「屋根葺き材の飛散」や「屋根-壁接合部の破壊」が多く生じる。本研究においては,「金属板で葺かれる屋根」を対象として,より実現象に即した風荷重を載荷する実験を行い,金属屋根が「どれくらいの風速」で「どのように壊れるか」を明らかにして,その危険性を分かりやすく伝えることを目的としている。 研究の結果として,「金属屋根の葺き方」や「風荷重の与え方」の違いにより,壊れ方や破壊風圧が大きく異なることが分かり,今後の課題として経年劣化,施工状態等の実況に応じた耐力評価の必要性があることが分かった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果は,強風災害における建物被害の低減に寄与できると考えられる。 現状として,日本の木造住宅の耐力に関する情報は非常に少なく,実際の破損メカニズムも明らかになっていない。さらに,「経年劣化の影響」を考慮した事例も見られず,実際の状況との間には乖離が見られる。 より実際の状況に応じた実験・解析,および,個々の建物条件に応じた強風災害リスクの提示を目指すことで,「この建物は危険である」に留まっていたリスク情報を「どれくらい危険なのか」という情報に代えて提供することで,意思決定の判断材料として修繕や改築等により得られる利益を明示できると考えらえる。
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