研究課題/領域番号 |
19K21107
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補助金の研究課題番号 |
18H05945 (2018)
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 (2019) 補助金 (2018) |
審査区分 |
0401:材料工学、化学工学およびその関連分野
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研究機関 | 地方独立行政法人神奈川県立産業技術総合研究所 |
研究代表者 |
景山 達斗 地方独立行政法人神奈川県立産業技術総合研究所, 戦略的研究シーズ育成プロジェクト, 研究員(任期有) (40822177)
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研究期間 (年度) |
2018-08-24 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 毛包原基 / 培養皮膚 / 毛髪再生 / マイクロウェルアレイチップ / オルガノイド / 毛包 / 気液界面培養 / in vitroモデル |
研究開始時の研究の概要 |
培養皮膚モデルは、従来の培養細胞では実現できなかった薬物の透過や刺激などを簡潔に予測できる画期的なツールとして利用されている。しかし、現在の培養皮膚モデルは、皮膚に存在すべき毛髪や皮脂腺などの皮膚付属器をもたないために、スクリーニングの予測精度や評価できる項目が少ないことが課題である。つまり、皮膚附属器を有する培養皮膚モデルが求められている。この実現には、生体外で皮膚附属器を大量に再生する技術、および培養皮膚内でこの附属器が機能するように組み立てる技術の開発が不可欠である。本研究では、上記2つの課題を解決し、革新的培養皮膚の構築を目指す。
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研究成果の概要 |
新薬開発における薬剤スクリーニング法として、生体を模した培養皮膚モデルを構築する手法が注目を集めている。特に、毛包は皮膚を代表する附属器であり、これを備えた培養皮膚は、従来モデルで課題であったスクリーニングの予測精度や評価項目の少なさを改善できる可能性がある。本研究では、胎児期における毛髪の発生過程を生体外で再現することで、上皮と間葉の細胞の自己組織化により毛包組織を調製する技術を開発し、これを培養皮膚に組み込むことで毛包を有する培養皮膚を再生する技術を開発した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により構築した毛包を有する培養皮膚は、ヘルスケアや医薬部外品の新規評価モデルとしての応用や附属器を有する移植用皮膚開発への多大なる貢献が期待される。また、本技術によって確立される新たな組織工学的手法は、上皮-間葉の相互作用により形成する多くの臓器・組織の生体外構築に適用できる可能性もあり、再生医療の中核技術の1つとして新しい治療法の進歩に貢献することが期待できる。
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