研究課題/領域番号 |
19K21109
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補助金の研究課題番号 |
18H05950 (2018)
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 (2019) 補助金 (2018) |
審査区分 |
0402:ナノマイクロ科学、応用物理物性、応用物理工学およびその関連分野
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
東 直輝 名古屋大学, 工学研究科, 助教 (50823283)
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研究期間 (年度) |
2018-08-24 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | DNAサイズ分析 / マイクロ流体デバイス / 超解像イメージング / DNA1分子操作 / DNA1分子伸長・固定 / マイクロ・ナノ流体デバイス / マイクロ・ナノデバイス / 1分子計測 / 光学的超解像法 |
研究開始時の研究の概要 |
薬剤耐性菌による迅速な感染拡大対策のためには,細菌のDNA分子を高速に判別することが必要である.しかし,これまでの方法では分析に一定量のDNA断片が必須であり,細菌の培養が必要であったため,分析に数日~数週間かかっていた.申請者らは,DNA1分子で分析できれば,細菌の培養が不要になり,大幅な高速化が可能になると着想した.そこで,本研究では,DNA1分子の分析によって高速化が可能なマイクロチップを用いた新規分析法を提案する.
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研究成果の概要 |
薬剤耐性菌の迅速な感染拡大対策のためには,DNAサイズ分析法によって高速かつ高精度にDNA分子の遺伝子型を判別する必要がある.しかし,これまでのDNAサイズ分析法は,分析に一定量のDNA断片が必須であったため,培養により細菌の数を増加していたが,これに数日を要していた.本研究では,DNA1分子で分析を可能とすることで培養工程が不要な新規サイズ分析法の提案を目的とした.申請者は,微細加工技術を用いて作製した微小流路内でDNA1分子を伸長・固定し,光学的超解像法を用いてそのサイズを高精度に測定することに成功した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では,微小流路内におけるDNA1分子の伸長・固定と光学的超解像法による高精度なサイズ測定を実現した.本研究で得られた研究成果は,従来のゲル電気泳動法やマイクロチップ電気泳動法とは原理が全く異なる新しいサイズ分析法を確立するための基盤的な知見となるものである.本分析法によって,分析に多数のDNA分子を必要とせず,DNA1分子でサイズ分析ができるため,細菌の培養が不要となり,分析時間が飛躍的に短縮でき,薬剤耐性菌の迅速な感染対策の実現が期待できる.
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