研究課題/領域番号 |
19K21114
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補助金の研究課題番号 |
18H05958 (2018)
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 (2019) 補助金 (2018) |
審査区分 |
0403:人間医工学およびその関連分野
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
大澤 郁介 名古屋大学, 医学部附属病院, 医員 (40822812)
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研究期間 (年度) |
2018-08-24 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 大腿骨頭壊死 / マウスモデル / 骨頭形成 / 医学生物学 / 股関節 / 整形外科 |
研究開始時の研究の概要 |
1)ヒト大腿骨頭を用いたBFPの力学的試験 大腿骨頭に関しては当院で大腿骨頭壊死患者に対して施行される人工股関節置換術の際に廃棄されるヒトの大腿骨頭を用いて行う。画像評価はマイクロCTを用いて行い、圧潰の改善率を算出する。力学的評価としては、外部検査機関に委託して圧縮試験を行う。 2) ラット大腿骨頭壊死モデルを用いたX線学評価及び力学的負荷試験 アルコール肝炎食を用いてラットのアルコール性大腿骨頭壊死モデルをBFP施行群と非治療群の2群に分けて、継時的な大腿骨頭の圧潰をX線及びマイクロCTにて評価を行う。BFP施行群、正常骨頭群の2群において力学的安定性を評価する。
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研究成果の概要 |
ヒト大腿骨頭に対するBKPは骨頭圧潰後に長期経過したものは力学的に圧潰部を整復するのは困難であり、また容易にBalloonに穴が空いて破損するため、Balloonの素材を大きく改善する必要があった。 モデルマウスにおいてはFGFR3の恒常的活性化(軟骨無形成症)により骨新性能が亢進していることに着目して大腿骨頭壊死部の骨再生に応用可能した。軟骨無形性症マウスと野生型マウスにおいて画像および組織学的評価及びマイクロCT評価を行い、大腿骨顆部内の壊死骨及び新生骨を定量化を行った。結果とし て軟骨無形成症マウスでは壊死部の圧潰が少ない傾向を認め、Tunel染色においても壊死部の再生が早い傾向を認めた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の結果では骨壊死部に対する骨頭形成は力学的な観点が問題と考えられた。難治性疾患である大腿骨頭壊死は若年者のQOLを著しく損なう疾患であり、素材の改良を加えることでより低侵襲で簡便な治療法の確立が期待される。 FGFR3を用いた骨壊死組織のリモデリングは本研究の結果からも一定の効果があることが示唆された。さらなる研究の継続により、分子学的な機序の解明できることが今後の目標である。
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