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末梢動脈疾患の早期画像診断を目指した定量的な酸素分圧計測法の新規構築

研究課題

研究課題/領域番号 19K21118
補助金の研究課題番号 18H05964 (2018)
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金 (2019)
補助金 (2018)
審査区分 0403:人間医工学およびその関連分野
研究機関長崎国際大学

研究代表者

榎本 彩乃  長崎国際大学, 薬学部, 助教 (30826186)

研究期間 (年度) 2018-08-24 – 2020-03-31
研究課題ステータス 完了 (2019年度)
配分額 *注記
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
キーワードオーバーハウザー効果MRI / アレイコイル / 磁気共鳴 / アレイコイル共振器 / サーフェイスコイル / 酸素分圧測定 / 電子常磁性共鳴 / 生体計測 / 酸素分圧計測 / 末梢血管障害
研究開始時の研究の概要

末梢動脈疾患(PAD)に罹患し虚血肢を有する患者は、他の動脈硬化性疾患も併存していることが多く、患者の生活の質の維持には原疾患を含めた早期診断・治療が必要である。PADの客観的評価方法として四肢の血圧比が用いられているが、重症度によっては正確な血流動態が反映されない。そのため、他の定量的評価手法が切望される。虚血肢では患部の酸素分圧が低下するため、評価の指標として酸素分圧情報が有効であると考えられる。定量的に酸素分圧可視化が可能な手法としてオーバーハウザー効果MRI (OMRI)が有用である。本研究では、患肢全体での定量的酸素分圧可視化が可能なOMRI計測手法の構築を目的とした。

研究成果の概要

本研究の最終目的は、末梢動脈疾患等により虚血状態にある生体体表面の定量的酸素分圧評価が可能なオーバーハウザー効果MRI(OMRI)法を新規に構築することであった。そのため、まずマウスを測定対象として想定し、測定対象の全域の酸素分圧可視化が可能なOMRI用共振器の開発を行った。
具体的にはOMRI法においてはじめてアレイコイルを作製し、従来よりも広範囲・高感度でのOMRI可視化を可能にした。また生体適用も可能であることも実証し、今後のOMRI計測の汎用性を高めることができた。以上の結果から、生体体表面でのin vivo酸素分圧測定への応用の可能性を示すことができた。

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究では末梢動脈疾患において、虚血状態にある四肢の酸素分圧の新規測定手法の構築を目的とした。そのために従来達成されていなかった、オーバーハウザー効果MRIにおける広範囲かつ高感度な測定を可能にするため、OMRI法に適したマルチコイルアレイを開発した。また新規に作成したコイルアレイが、生体適用が可能であることを実証した。
これは、今後のOMRI計測法でのの汎用性を高めたという点で重要である。また、本研究で開発したアレイコイルは、最終的な目標である虚血肢の早期診断のための酸素分圧測定を可能にするという点で社会的にも意義がある。

報告書

(3件)
  • 2019 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2018 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2019

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] OMRI可視化範囲拡大のための多チャンネルEPR励起用コイルアレイの開発2019

    • 著者名/発表者名
      榎本彩乃、市川和洋
    • 学会等名
      第58回電子スピンサイエンス学会
    • 関連する報告書
      2019 実績報告書
  • [学会発表] 広範囲OMRI酸素分圧イメージングのためのEPR励起用コイルのアレイ化に関する研究2019

    • 著者名/発表者名
      榎本彩乃、市川和弘
    • 学会等名
      電子スピンサイエンス学会
    • 関連する報告書
      2018 実績報告書

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公開日: 2018-08-27   更新日: 2024-03-26  

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