研究課題/領域番号 |
19K21131
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補助金の研究課題番号 |
18H05984 (2018)
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 (2019) 補助金 (2018) |
審査区分 |
0501:物理化学、機能物性化学、有機化学、高分子、有機材料、生体分子化学およびその関連分野
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
久野 恭平 立命館大学, 生命科学部, 助教 (30822845)
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研究期間 (年度) |
2018-08-24 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 発光 / フィルム / 分子配向 / 偏光発光 / 光学素子 / 液晶 |
研究開始時の研究の概要 |
単一薄膜でありながら,光渦や円偏光といった多様な偏光モードで発光する素子が創製できれば,超解像イメージングやAR(拡張現実)などの最先端イメージング技術のさらなる発展に結実し得る。これまでは,発光性分子骨格の緻密なデザインが偏光発光材料の創製を主導してきた。しかしながら,自在な偏光状態と高い発光強度の両立は容易ではなく新たな材料設計指針の開拓は意義深い。本研究では,分子骨格設計により優れた発光性分子を合成し,分子配向制御により偏光モードを付与する機能分離に基づく新たな材料設計指針を確立することが目的である。この材料設計指針を基に,多彩な偏光モードを示す革新的な偏光発光フィルムを創製する。
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研究成果の概要 |
小型かつ高機能な次世代光機能素子の発展に資する材料として,単一薄膜でありながら,光渦や円偏光といった多様な偏光モードで発光する材料の開発が盛んに行われている。分子が凝集した状態であるフィルムなどにおいて,高い発光強度を示す凝集誘起発光材料の開発は成熟しつつあるが,自在な偏光モードの実現と両立することは容易ではない。そこで,分子配向に基づく偏光モード制御に着目した。本研究では,分子構造設計により優れた凝集有機発光性分子を合成するとともに,分子配向制御により偏光モードを付与することで,凝集状態でも高い強度で偏光発光を示す材料の作製に成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では,分子構造設計により発光特性(強度や波長)を,分子配向設計により偏光モード(直線偏光や円偏光)を独立して制御できることを明らかにした。フィルムなど分子が凝集した状態においても高強度かつ偏光制御された発光が可能となるため,従来の光デバイスの高機能化や小型化が容易となり得る。更なる研究の発展により次世代型ディスプレイやセキュリティーインクへの応用が期待できる。
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