• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

ウイルス―糸状菌間相互作用に基づく新規生物活性物質の探索

研究課題

研究課題/領域番号 19K21142
補助金の研究課題番号 18H05999 (2018)
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金 (2019)
補助金 (2018)
審査区分 0601:農芸化学およびその関連分野
研究機関筑波大学

研究代表者

二宮 章洋  筑波大学, 生命環境系, 研究員 (50823522)

研究期間 (年度) 2018-08-24 – 2020-03-31
研究課題ステータス 完了 (2019年度)
配分額 *注記
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
キーワードイネいもち病菌 / マイコウイルス / 二次代謝 / テヌアゾン酸 / 糸状菌 / 二次代謝産物 / 休眠遺伝子 / 生物間相互作用
研究開始時の研究の概要

糸状菌は,既知の二次代謝産物の数を遥かに上回る数の未知化合物の生合成遺伝子を有することが明らかになりつつある。これらの生合成遺伝子は新規物質の新たな探索源として期待されるが,通常の培養条件では発現しないため,「休眠遺伝子」と呼ばれる。本研究では,従来の二次代謝研究において見過ごされてきた,「ウイルスが糸状菌の二次代謝に与える影響」に着目し,次世代の糸状菌からの物質探索法の確立へ向けて,ウイルス―糸状菌間相互作用を利用した新規生物活性物質の探索をおこなう。

研究成果の概要

糸状菌のゲノム中には,通常の培養条件では発現しない二次代謝産物の生合成遺伝子が存在する。このような遺伝子を活性化する因子として,本研究では糸状菌に感染するウイルスに着目し,ウイルス感染によって産生が誘導される二次代謝産物を探索した。その結果,トティウイルスがイネいもち病菌の毒素産生を誘導することが明らかになった。さらに,トランスクリプトーム解析を基に,ウイルス感染に伴う当該毒素の生合成遺伝子の転写調節機構を推定した。

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究は世界で初めて,ウイルス感染に伴って,糸状菌の二次代謝産物の生合成遺伝子の発現が転写レベルで正に調節されることを確認した。一部のウイルスは菌糸融合等の手法によって容易に糸状菌に導入可能であることが確認されている。従って本研究は,物質産生を活性化する内在性の因子としてウイルスを物質生産や物質探索に応用できる可能性を示す。

報告書

(3件)
  • 2019 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2018 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2020 2019

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] トティウイルスによるイネいもち病菌のカビ毒テヌアゾン酸産生誘導2020

    • 著者名/発表者名
      二宮 章洋・浦山 俊一・周防 玲・藤 晋一・森山 裕充・萩原 大祐
    • 学会等名
      日本農芸化学会2020年度大会
    • 関連する報告書
      2019 実績報告書
  • [学会発表] ウイルスがイネいもち病菌の物質産生に与える影響の解析2019

    • 著者名/発表者名
      二宮 章洋・浦山 俊一・藤 晋一・森山 裕充・萩原 大祐
    • 学会等名
      日本農芸化学会関東支部2019年度支部大会
    • 関連する報告書
      2019 実績報告書
  • [学会発表] Totivirusによるイネいもち病菌の物質産生の活性化2019

    • 著者名/発表者名
      二宮 章洋・浦山 俊一・藤 晋一・森山 裕充・萩原 大祐
    • 学会等名
      第19回糸状菌分子生物学コンファレンス
    • 関連する報告書
      2019 実績報告書

URL: 

公開日: 2018-08-27   更新日: 2024-03-26  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi