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イネの体内リンリサイクリングに関連する遺伝子の新規同定

研究課題

研究課題/領域番号 19K21145
補助金の研究課題番号 18H06002 (2018)
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金 (2019)
補助金 (2018)
審査区分 0601:農芸化学およびその関連分野
研究機関岡山大学

研究代表者

三谷 奈見季  岡山大学, 資源植物科学研究所, 准教授 (40581020)

研究期間 (年度) 2018-08-24 – 2020-03-31
研究課題ステータス 完了 (2019年度)
配分額 *注記
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
キーワードリン / 体内リサイクル / イネ / リサイクル / 転流 / 再分配
研究開始時の研究の概要

リンは植物の生育に最も重要な多量必須元素の一つであり、肥料として施与することによ
り作物の生産性を維持している。将来に向けた省エネ省コストで持続可能な農業の実現のため、リンの利用効率の高い作物の作出が求められている。リンは土壌から吸収される他、植物体内での古い組織から新しい組織への再分配の寄与が比較的多いとされるが、その再分配のメカニズムに関しては多くが未解明である。本研究ではリンの再分配に焦点を当て、リンの体内リサイクリングの分子メカニズムを解明することを目的とする。本研究によって得られる知見はリンの利用効率の高い作物の作出、さらには持続可能な農業の発展に貢献する。

研究成果の概要

リンは、体内で移動しやすくリン欠乏時には古い組織から新しい組織への転流が特に活発になる。本研究ではリンの組織間輸送に関わる因子を同定するため、ソース葉とシンク葉からLMD法によって大維管束を分取しトランスクリプトーム解析によってリンの転流に関わる候補遺伝子を選抜した。そのうちOsSultr3;3は細胞質膜局在型輸送体で古葉の大維管束組織で恒常的に高発現していた。この輸送体遺伝子の破壊株は、野生株に比べてソース葉にリンが高蓄積した。以上の結果からこのOsSultr3;3はリンの組織間輸送に関与することが示唆された。

研究成果の学術的意義や社会的意義

植物のリン獲得機構に関しては多くの知見が得られているが、これまでの研究は必要なリンの外からの獲得を増強することを目的とするものであった。シロイヌナズナにおいては唯一ソース組織からシンク組織へのリンの輸送に関わる輸送体AtPht1;5が報告されているものの、研究代表者が着目する体内でのリンの転流に関わる輸送体はイネではまだ見つかっていなかった。本研究成果によって得られた知見は、リンの体内利用効率の向上に貢献し、限りある資源であるリンを有効利用するための手段となりうる。このことは今後さらにその重要性が増すとされる持続可能な農業へとつながる大きな一歩となる。

報告書

(3件)
  • 2019 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2018 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2019 その他

すべて 学会発表 (2件) 備考 (1件)

  • [学会発表] イネのリン再転流関連遺伝子の同定と機能解析2019

    • 著者名/発表者名
      三谷奈見季
    • 学会等名
      日本植物生理学会
    • 関連する報告書
      2019 実績報告書
  • [学会発表] イネのリン再転流関連遺伝子の同定と機能解析2019

    • 著者名/発表者名
      三谷奈見季、山地直樹、馬建鋒
    • 学会等名
      日本植物生理学会年会
    • 関連する報告書
      2018 実績報告書
  • [備考] 岡山大学資源植物科学研究所植物ストレス学グループ

    • URL

      http://www.rib.okayama-u.ac.jp/plant.stress/index-j.html

    • 関連する報告書
      2018 実績報告書

URL: 

公開日: 2018-08-27   更新日: 2024-03-26  

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