研究課題/領域番号 |
19K21178
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補助金の研究課題番号 |
18H06045 (2018)
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 (2019) 補助金 (2018) |
審査区分 |
0701:分子レベルから細胞レベルの生物学およびその関連分野
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
志見 剛 東京工業大学, 科学技術創成研究院, 特任准教授 (60817568)
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研究期間 (年度) |
2018-08-24 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | Lamina / lamin / Nuclear pore complex / Nucleoporin / Laminopathies / 核ラミナ / ラミン / 核膜孔複合体 / ヌクレオポリン / 核膜孔 |
研究開始時の研究の概要 |
動物細胞の核膜では、ラミナと核膜孔が構造的に繋がっている。ラミナの主要な構造タンパク質であるラミンは、Lamin A/C、Lamin B1 ならびにLamin B2 によって構成され、核膜孔を構成するヌクレオポリンと結合する。本研究では、『Lamin A/C とLamin B1 は、特定のヌクレオポリンとの結合を介して核膜孔の分布を制御する』という作業仮説に基づき、ラミナと核膜孔を構造的に繋げるヌクレオポリンを特定し、これらのヌクレオポリンが結合するLamin A/C とLamin B1 の領域を同定する。
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研究成果の概要 |
核ラミナの網目構造の研究でも用いた、最新のクライオ電子線トモグラフィー法(cryo-ET)とコンピュータービジョンによる3次元構造化照明顕微鏡法(3D-SIM)によって、核膜孔複合体とラミンの結合を定量解析した。その結果、核膜孔複合体は、ラミンのファイバー構造に沿って分布していること、LA/CとLB1を含むファイバー構造が核膜孔複合体の正常な分布に必要であること、ELYSが核膜孔複合体とラミンのファイバー構造の結合に重要な役割を果たしていることを見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ラミンと核膜孔複合体の結合は、それぞれの構造と機能に働きかける局所場であり、本研究でこの結合について定量解析をおこなったことは、細胞生理学的な意義が極めて大きいと考えられる。今回の成果は今後、心筋症、筋ジストロフィー、早老症に代表される、ラミンの変異を原因とする遺伝病(ラミノパシー)の分子レベルでの解明につながると期待される。
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