研究課題/領域番号 |
19K21188
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補助金の研究課題番号 |
18H06063 (2018)
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 (2019) 補助金 (2018) |
審査区分 |
0702:細胞レベルから個体レベルの生物学およびその関連分野
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研究機関 | 秋田大学 |
研究代表者 |
前田 深春 秋田大学, 医学系研究科, 助教 (40823422)
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研究期間 (年度) |
2018-08-24 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 分泌 / 小胞体 / ER exit site / TANGO1 / Sec16 / CK1δ / リン酸化 / リン酸化修飾 |
研究開始時の研究の概要 |
ER exit siteは1細胞あたり数百個存在する小胞体上の分泌小胞形成ドメインである。ER exit siteは様々な細胞外環境によって数や形態が変化し、この制御の破綻はがんをはじめとした疾患に関与することが報告されている。しかし、ER exit site自体の形成メカニズムについては、特に高等真核生物において知見が乏しい。 研究代表者はこれまで、ER exit siteにおいてTANGO1がSec16と協調的にER exit siteの形成に関与することを明らかにしてきた。本研究はTANGO1のエピジェネティック制御がER exit siteのダイナミクスに与える影響を明らかにする。
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研究成果の概要 |
本研究において、研究代表者はER exit siteの構成を超解像顕微鏡SCLIMを用いて解析し、ER exit site内にそれぞれの構成因子が偏在したドメインが存在することを明らかにした。また、TANGO1がカゼインキナーゼ1δ(CK1δ)によって直接リン酸化されること、リン酸化によってTANGO1とSec16の結合親和性が低下し、ER exit siteの構成因子が乖離することを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ER exit siteは近年、分泌の調節点として機能することが明らかになりつつある。本研究による成果は、分泌の出発点であるER exit siteについて基礎的な知見をもたらした。また、ER exit siteの構成がTANGO1のリン酸化修飾に関連することを示唆している。これらの結果は、ER exit siteの形成制御がシグナル経路等の下流において制御される可能性を示唆しており、これまで不明だったER exit siteの環境応答メカニズム解明につながると期待される。
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