研究課題/領域番号 |
19K21193
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補助金の研究課題番号 |
18H06070 (2018)
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 (2019) 補助金 (2018) |
審査区分 |
0702:細胞レベルから個体レベルの生物学およびその関連分野
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
加藤 洋一 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 教授 (10815161)
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研究期間 (年度) |
2018-08-24 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 繊毛 / TGF-beta / 発生生物学 / アフリカツメガエル / TGF-betaシグナル |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の成果は、TGF-βシグナルによる繊毛の長さの調節機序が分子レベルで明らかにし、更に繊毛形成時に細胞質から繊毛内へ輸送される分子群からTGF-βシグナル/POC1Bに依存している分子が判明する。今後これらの分子の機能を解析する事によって、POC1B遺伝子変異によって引き起こされる繊毛病の病態を理解することができ、更にはこれらの分子は繊毛病治療のターゲットなり得る可能性がある。
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研究成果の概要 |
ヒトのほぼ全ての細胞表面に存在するアンテナ状の繊毛は外部からの刺激を細胞内に伝え、その異常は精神遅延、多発性嚢胞腎、網膜障害など多岐に渡る症状を引き起こし、繊毛病と総称される。本研究では、繊毛病の原因となる遺伝子の異常によって起こる病態の機序を解明し、その病態を形成する過程に関わる分子の候補を発見した。これらの候補分子は今後の繊毛病治療の確立のための標的分子となる可能性を秘めている。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
繊毛病には共通する臨床症状群の組み合わせや重症度の違いから名付けられた複数の症候群が含まれているが、個々の発生頻度は低い。異なる症候群は原因遺伝子の如何を問わず、繊毛の異常で起こされる病態の発生機序は共通であると考えられる。そのため、繊毛病全体を考えると病態解明や治療法の確立は社会的意義が高い。実際に繊毛病の一つの遺伝性多発性嚢胞腎患者は国内で約3万人を数えている。本研究では、これらの共通の病態機序を解明する鍵と考えられる候補分子を発見した。
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